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2008.06.01

書評<これが潜水艦だ―海上自衛隊の最強兵器の本質と現実>


海自の潜水艦艦長まで勤めた著者が、潜水艦の運用についてまとめたもの。海自の潜水艦部隊について、その日常勤務からソナーで探知した目標の位置確定の方法まで、その潜水艦運用の実際を防秘事項以外はあますことなく綴っている。潜水艦運用について、海自の通常型潜水艦に限れば最良のテキストといえるだろう。
そして、その文章から強烈に感じるのはサブマリナーのプライドだ。訓練の際の対抗部隊である海自の航空部隊や水上艦を皮肉交じりにクサし、「水上艦には絶対発見されない」と言い切る。その誇りは戦闘能力だけでなく、いわゆる糧食まで及ぶ。
本書を読み終わると、「防衛大綱見直して、潜水艦保有数もっと増やせばいいのに」と思うこと確実である。

初版2008/08 光人社/光人社NF文庫

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