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書評<クリスタル・サイレンス>

2071年、地球の各国が本格的に入植を始めている火星の北極冠で、高等生物の死骸が多数折り重なった地層が発見される。縄文時代の貝塚を思わせるため、考古学者であるサヤが調査隊の一員に選ばれる。そこは各国の利害の衝突から小規模な戦闘が多発し、また謎の疫病がはびこる危険な土地だった・・・。


シロウトとはいえ、書評を書いている人間が小説の「あとがき」に引きずられれるのは情けない話なのだが、この作品の場合はあとがきにある「冒頭のファースト・コンテスト風のお話は”釣り”で、物語の本質はAIが人間としての自我に目覚め、しかも恋愛するという典型的なサイバーパンクである」という以上の感想を持てなかった。途中でコロっと主題が変わるのである。もちろん、異星人とのコンタクトが放っておかれるわけではないが、明らかにネット上の世界がメインになっていく。一粒で2度おいしいと思うべきか、主題がすり替わっていると思うべきか。自分としては、後者だと思うのだが。

初版2005/11 早川書房/ハヤカワ文庫JA

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