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2008.07.31

書評<ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ >

マンガ「ブラック・ラグーン」の小説版である。オリジナル・ストーリーを展開し、エピソードとしては原作の4巻あたりか?イラストは原作本人、文章の書き手も名の通った作家さん(自分は未読)で、マンガのノベル化という面でいけばまったく破綻がないし、ロックたちが日本を訪れたときのエピソードの序段として、うまくつながっている。
ただ、当り前のことだけど、マンガとノベルは違うんだよね。主人公たちラグーン商会が追う主敵はアフガン帰りの元スペツナズで、彼の登場シーンはひたすらヘビー。それに対して、道化役というかギャグ担当として”ニンジャ”が登場する。これが個人的には気に入らない。シリアス場面に道化を挟まれると、感情移入が崩れる。ストーリーがブツ切りになっている気がするんだよね。たぶん、同じストーリー展開しても、マンガで1コマ、2コマ挟む分には気にならないんだと思うし、それが「ブラック・ラグーン」だと思う。
そういうわけで、2作目があるならマジモード一辺倒のノベル化を希望します。

初版2008/07 小学館/ガガガ文庫

2008.07.28

F-4J Day5th

HME2008まで後1カ月あるようで、これから週末は行事続きなので時間がない。なのでF-4J、急ぎでデカール貼り。
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ハセガワの限定デカール、あんまり質はよくないものの、なんとかマークソフターでごまかしつつ作業。ご存じのとおり、実機の”SHOW TIME100(NG100)”はカニンガム大尉をエースにした後、SAMの至近弾を食らってトンキン湾に沈んでおり(パイロットとナビはベイルアウト)、撃墜マークは”NG107”についてますので、ハセガワは親切に”NG100”と”NG107”が用意されてます。ここはもちろん、”NG100”をチョイス。だんだん、カッチョ良くなってきました。

2008.07.27

陸自丘珠駐屯地記念行事に行ってきた 2008

快晴の中、陸自丘珠駐屯地記念行事に行ってきた。なまっちろい二の腕だけ焼くように日焼け止め塗って、いざ出陣。
いきなり目に飛び込んできたのは、MMDのTomiさんと”日本海迷彩仕様”の空自救難団のUH-60J(笑)。
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このブルーのホーク、異常にカッコいいです。
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ただし、チャフ・フレアーディスペンサーが装備されていない旧タイプです。
陸自のヘリはいつも通りなんですが、いくつかピックアップ。ちょっと新しめのOH-6リトルバード。
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機首下面のでっぱりはノクトビジョン用の赤外線ライトなんだって。ノクトビジョンって、パッシブだけで使うんじゃないのね。
CH-47Jは機内を公開していて、大人気。
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キャビンの中はこんな感じ。
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キャビンサイズは幅2.29m×高さ1.98m×長さ9.3mなんだけど、機体の大きさからすると狭い印象。コクピットも、意外とコンパクトなんだよね。
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ぎりぎりまでキャビンがせまってて、全然余裕なし。
数年前は車両展示も他の駐屯地からAFV持ってきていたが、今回はコンパクトに関係車両のみ。
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だが、機上通信統合システム試験装置なんかは興味深い。野営地で、様々な通信機の機能試験なんかができる便利モノだそう。
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いろんな電子機材が積んであるのに、撮影は可。見る人が見るといろんなことが分かっちゃいそうだけど、大丈夫なんだろうか。
今回、一番おもしろかったのは展示飛行。いつものOH-1とAH-1Sの機動飛行に加えて、丘珠に同居する各種ヘリのリペリングおよびホイストの競演。
まずはOH-1が偵察飛行。
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その後、陸自UH-1、北海道警察ヘリ、道防災ヘリ、札幌市消防ヘリがそれぞれリペリング。
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そして札幌市消防ヘリと道防災ヘリがけが人をホイスト。消防ヘリが担架、道防災ヘリがフロートによるホイストと、芸が細かい。
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そしてUH-1が空中消火。
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自衛隊イベントで自治体の各組織のヘリが競演する。ヘリ部隊の横の繋がりを感じさせます。日本も防災体制とか救急体制とかいろいろと言われるけど、共同でこれだけのことができるんだから、大したもんです。
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迷彩のヘリと自治体のマルチカラーのヘリが同じフレームに。なんか不思議です。最後は1機ずつ地上に降りた後、挨拶しながら退場。
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去年はAH-64Dアパッチの登場、今年は防災ヘリの競演と、何かしら新機軸を用意する主催側の苦労がしのばれます。おかげで楽しめました。


追記;現地でお会いしたMMDの皆様、お昼から別件があったので挨拶もせずに失礼してしまいました。千歳ABでまたよろしくお願いします。

2008.07.26

F-4J Day4th

本日、快晴だが風が気持ちイイ北海道の休日。
そんなこととは関係なく、F-4Jの全体塗装。
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いつも通りのネービー・ファントムの塗装で、塗装の順番も自分なりにもはや確定していますのですが、フラップのC316ホワイトを塗り忘れたばっかりに、<そのフラップをホワイトを吹く→マスキングして周囲のグレーを吹き直し→なぜか色調が合わず、試行錯誤する→マスキングを剥がすと、吹きこぼれがあり、また吹き直し>という悪循環。集中してるようで、集中できてない。こういうときは、素直に作業中止すべきだったんだよなあ。
明日、もう少し修正しましょうかね。


2008.07.22

書評<オレンジの呪縛>


ものごとを語るのに国民性や世代論を持ち出すのはあまりに簡単で、シロウトとはいえテキスト書きとしてはあまり使わないようにしている。だが、どうしても国民性で語りたくなってしまうのがフットボールだ。これだけ世界中でプレーヤーが行き交い、戦術の情報が飛び交う中でも、それは決して消えない。
その中でも特徴的な国の1つがオランダだ。いわばヨーロッパの小国なのに”トータル・フットボール”と”クライフ”いう名のモダン・フットボールを生み出す。優れた育成システムの下、その後も数々の名選手を生みだしている。なのに、なぜかワールドカップやユーロといった大きな大会では結果を残していない。その理由をオランダという国の特徴とともに探っていくのが本書である。
その分析はオランダが歩んだ歴史から、アムステルダムなど街の景観に対する考え方やアート論にまで広くおよび、それをフットボールに結びつけていく。個人的にはオランダ人はスペースに対する考え方が他とは違う、なんて話が興味深い。その他、有名選手たちのインタビューをなどもあり、多角的にオランダのフットボールを分析している。

表題は「オレンジの呪縛」だが、「クライフの呪縛」にしてもいいくらい、やっぱりオランダは”クライフの国”だとつくづく思う。日本なら、中田ヒデがそうなる可能性があったのか?そんなことを考えながら読むとまた面白い本である。

2008.07.21

書評<夏への扉>

恋人に裏切られ、仕事も奪われた主人公。今や護民官のピート(牡猫)しか信じれるものはなく、ヤケになって冷凍睡眠保険会社に赴く。

SF古典を読み直してみよう、と何年かに一度起こるマイブームに依って購読。原著は1957年なので、主人公が冷凍睡眠によって訪れる未来ですら2000年で、現実はすでにそこも越えている。だが、そんなことには関係なく楽しい作品だ。一度は堕ちていってしまった主人公が、未来で気を取り直し、またまた時間旅行をして最終的にハッピーエンド。そのプロットは基本中の基本だ。時間旅行ものはどうしてもタイムパラドックスが気になる自分としては、その方が安心してメインストーリーに集中できるというもの。
そして、やっぱり「夏への扉」といえば猫のピートですよ。ジンジャーエールにこだわり、主人公の危機に勇猛果敢に飛びかかる。基本線、ピートすなわち猫の扱いを心得る人は主人公の味方なのだ。猫好きに悪い人はいない、を地で行く巨匠の名作だ。

2008.07.20

静内駐屯地記念行事に行ってきた

札幌在住のミリオタのみなさん、今日は静内で短SAMの実射を見に行くべきか、真駒内でスリム化した第11旅団初の記念行事に行くべきか迷ったと思いますが、真駒内を選んだ方が正解です。
静内は低い雲が立ち込めて終始、霧雨模様。なので短SAM実射も標的機飛行もなく、87式対空機関砲のデモ射撃のみでした。
装備品も変化なし。
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93式近距離地対空誘導弾に81式短SAMなど横目に見ながら、式典の後の87AWの実射を待つ。
すると、今回からの試みらしい、第7偵察隊の”バイクドリル”がスタート。まるで悪天候でOH-6が飛べないのが分かっていたかのようなプログラム。というか、航空燃料が高いので経費節減なのかも。
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87AWの掩体の影からKAWASAKIのバイク部隊が姿を現し、
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写真だと、なんだか遊んでるようにしか見えませんね(笑)。
最後に道内唯一の何とかという資格を持っている隊員のウィリー走行。
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霧雨の中、ぬかるんだ地面の上という悪条件でよくコントロールしてます。
そんでもって、87AWの35mm機関砲の試射デモ。前述のように効力射はなく、単発や連発で、弾道検査や砲身のウォームアップを見せます。
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今年、18倍ズームができるデジカメ(一眼レフではない)を持ってたんですけど、ズームかけて決定的瞬間を待つのは難しい。一眼レフじゃないとはいえ、決定的瞬間をおさえようと思うと、少なくとも一脚ぐらいは必須ですね。
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連射でも、発砲シーンらしきものが撮れたのはこの2枚のみ。せめて天気が良ければなあ。

時間内で天候が回復すればもう1度射撃という放送が流れたのだが、どうもそんな雰囲気でもないので午前中にて帰宅。晴天は千歳ABのために撮ってある、と思って納得しておこう。

2008.07.14

VF-1A Completed

ハセガワ1/72VF-1Aスーパーバルキリー、完成しました。
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ガンダムとともに連綿と続くメカアニメの一方の雄、「超時空要塞マクロス」。”美少女とメカを等価に描いたアニメの始祖”と言われますが、マクロスとはバルキリーだ、と言い切る人も多いのもまた事実であり、自分もその一派です。しかしながら、自分が田舎の小学生高学年だった当時はまだガンプラブームをひきずっており、友達の多くがバンダイのMSVシリーズを製作、イマイのバルキリー派は自分を含めて少数派でした。そんな中、夏休みに横須賀から従兄弟が遊びに来て、彼がバルキリー派だったことから、「やはり都会ではバルキリーが主流なんだ」とほくそ笑んだのもいい思い出です。
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キットはハセガワ1/72をストレート組み。映画版のマックス使用機を再現しています。大気圏外専用ブースターを装着した姿に脚は不釣り合いだと感じたので、ハセガワの簡易スタンドを使って飛行状態にしています。センターラインに圧着するスタンドなので、とりあえずガンポッドはオミット。反応弾とマイクロミサイルポッドは武器セットからチョイス。ずーっと、この搭載形態が”決戦仕様”だと思っていたのですが、こないだDVD見て確認したら全く逆の”オープニング仕様”でした。決戦で反応弾使ったのは、TVシリーズですね。
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ハセガワのキットは「飛行機メーカーがデザインするバルキリー」ということでかなりの話題となり、自分も発売時は喜んだものです。しかし冷静に見ると、ヒケが多くてサンディングで平面を出すのに苦労するし、塗り分けをあまり深く考えずパーツ割りされていたり、やはりバンダイあたりとは違いを感じます。
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HME2008までにファントムをもう1機と思っていたので、スケジュール上、特急で製作。なのでかなり”角度美人”です(笑)。ですけど、飛行状態にしたのは大正解。ショージ・カワモリの描く機首の流麗さがより味わえます。
今放映されている「マクロス・フロンティア」のVF-25はバンダイから完全変型版が発売されるようですが、変形機構オミットして”ラインを楽しむ”モデルも発売してほしいものです。

2008.07.13

F-4J Day2nd

この週末のニュースまとめ番組はだいたい、「サミットで地球温暖化防止の具体策を決めることはできなかった」と「ガソリン高騰で生活危機」を繋ぐ感じ。経済のことをまったく考えなければ、ガソリン高騰でいろんな物の消費が減るのは温暖化のためにいいと思うのだが。このニュースの繋ぎ方、どうにも納得いかない。「北欧の環境先進国では」なんてよく言うけど、ノルウェーなんて、北極海の氷の減少を、海底油田が採掘できるから喜んでんだぜ?ものごともっと多面的に見ようぜ。

なんてことを考えつつ、F-4Jの細かい部品にエアブラシ。
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クレオスの新しいクールホワイトを推奨のレベリングうすめ液で希釈して、AIM-7とAIM-9を塗装。やっぱり、濃度調整がしにくいんだよな。
シートにはファインモールドのシートベルト、ノズルはガイアのスターブライトジェラルミンを中心にオリジナル色と、ここんところのスタンダード。


全然関係ないけど、今、NHKのローカルニュースでサミット警備のために洞爺湖に来た全国のパトカーを撮影したおじさんが取り上げられていて、42都道府県のパトカーを撮影したんだって。まさにコレクターの鑑だな。例え同じクラウンでも、「茨城県警」と「青森県警」じゃなんか違うんだな。分かるよ、記録したくなる気持ち。だからこそオレたちも飽きることなくファントムを・・・と、無理矢理オチをつけて、本日の日記終了。

2008.07.12

F-4J Day1st

人間の感性は小・中学生のときに身に付いたものから、結局はあまり変わらないというのがワタシの持論なのですが、私の場合は初めて買った航空ファンの1983年10月号から、好きなヒコーキが変わらないわけです。
”ファントム生誕25周年”が特集だったこの号に掲載されていたのが、ベトナム戦争時のエースである”カニンガム&ドリスコル”の物語。彼らの乗機がかの有名な"SHOW TIME100"です。
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ハセガワのこのボックスアートもシビレます。今まで好き過ぎて作れなかったこの機体、あの航空ファンを買ってから25周年にHMEに向けて作るのもまた一興かと。
と言っても特別なことをする時間もないので、もちろんストレートで製作開始。
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ということは、ファントム生誕50周年なんですね、今年。還暦までは確実にいくな、ファントム。

2008.07.10

書評<シー・パワー>

海上交通路を障害なく使用することを確保し、その妨害は実力をもって排除すること。いわゆる制海権を確保するためのシー・パワーとは、いかなる国家戦略のもとに成り立ち、その歴史を重ねてきたか?本書はその初歩的な教科書である。マハンをはじめとする古典的な海上戦略論の基本をまず押さえ、そこからシーパワーの歴史、我が国におけるシー・パワーの発展とその断絶、また潜水艦や水陸両用戦、空母保有の得失など、各論を展開している。
本書を読んで感じることは2つ。1つめは本書に限らず、現代のシー・パワー論の半分くらいはほぼ、アメリカ海軍の戦略となることである。空母保有国は多々あるものの、一国でその空母を”戦争”に投入できるのはほぼアメリカ海軍だけだし、大規模な着上陸作戦を展開できるのもアメリカ海軍だけである。シー・パワーを語る場合、アメリカとそれ以外に分けて考えなければならないが、本書ではそこまで達していない。少数の空母や強襲揚陸艦を有するイギリスやフランスの戦略を紹介してもよかったと思う。
2つめはそのアメリカ海軍が保有する空母機動艦隊と水陸両用艦隊、そして将来に向けてのシー・ベーシング構想が、その存在理由に長々と説明がいることである。本書の各論でそれが論じられるが、必死でその存在理由を探しているように感じられる。もちろん、柔軟な対応のためにこれら通常戦力が必要なわけだが、空軍との予算獲得の戦いに不利を感じるのもまた確かだ。
とまれ、海上戦力の関する考察の基本論としてはよくまとまっている本書は安全保障の教科書として最適であろう。

初版2008/05 芙蓉書房出版/ハードカバー

2008.07.06

VF-1A Day3rd&4th

洞爺湖サミット開催に伴い、札幌はあちこちで急に検問したり、通行止めになったりとたいへんです。
自分も市内を運転中、VIP警護訓練のスカイラインとクラウンの車列に出会いました。ドアから身を乗り出して、強引な割り込み。ハコ乗りしてる人間なんて、20年ぶりに見た。

そんなことには関係なく、週末はVF-1Aの塗装作業。
まずは土曜日。
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全体の基本塗装。塗り分けやマスキングが多く、色数の割には時間がかかります。
どう塗装しようかちょっと迷ったのが脚とスーパーパックのノズル。他の人はどうするのか分かりませんが、自分の場合、ノズルをマスキングをしてから脚とスーパーパックのパーツに挟み込み、サンディングした後、機体色を塗装。乾燥してマスキングテープを引っ張り出します。
ホワイトはクレオスのクールホワイトを使用。今、メインの溶剤はガイアを使っているのですが、なんか濃度調整が難しくて、GXシリーズとはどうも相性が悪いみたい。純正のレベリングうすめ液と使い比べる必要がありますね。
そして日曜日。
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エアインティークのグレーなど、細かいところをエアブラシで塗装。スミ入れした後、さらにクリアー部品など筆で塗り分けて、デカール貼り付けの邪魔にならないぐらいまで組み立て。
今回は飛行状態にするので、珍しくパイロットを乗せています。パイロットはマクシミリアン・ジーナス。武装は反応弾とミサイルポッド。核兵器搭載の模型作るの、初めてです。

2008.07.03

書評< 四十七人目の男>

老齢にさしかかり、悠々自適の生活を送りつつあった元海兵隊員のボブ・リー・スワガーを、ヤノという日本人が訪ねる。硫黄島の激戦で父をなくした彼は、その激戦を生き残ったボブの父が、ヤノの父の軍刀を戦利品として持ち帰り、それがボブに受け継がれているのではないかと、考えていたのだ。あいにく、ボブの手元にはその刀はなかったが、ヤノの帰国後にボブはその刀を係累を辿って発見した。そして日本を訪問し、ヤノに譲り渡した。ボブとヤノは友人として絆を結ぶ。だが、ボブがヤノの家を発った直後、ヤノは一家ともども惨殺されてしまう。ボブはその事件を追ううち、事件の裏にある陰謀を見出す。


アメリカの南部男のタフさを具現化し、日本人があまり知ることのないアメリカの闇を見せてくれていたスワガー・サーガの最新刊は、なぜか日本が舞台であり、主役は”日本刀の世界”である。これは名うての映画評論家でもある著者が、ハリウッドの低級化に見切りをつけ、昨今の「たそがれ清兵衛」はじめとした日本映画にハマったせいであるらしい。物語のバック・ボーンはタイトルから分かるとおり「忠臣蔵(赤穂四十七士)」であり、それだけではなくボブの修行のシーンをはじめとして様々な日本映画の影響が色濃い。アメリカ人の魂の一部であるはずの銃器類はまったく登場しないのは、個人的にはちょっとやりすぎの感があると思うのだが。
日本人読者としては基本的な設定の段階で首をひねるところがあるが、物語そのものは日本人の大好きな義理人情・仇討ちであり、これまでの著者の作品の中では一番読みやすいのもまた確かである。

ネタバレになるが、今回の大ボスは”日本ポルノ界の帝王”である。なのでアメリカ人が異常だと思っている日本のAVがちょくちょく出てくるのだが、その1つがコスプレであるらしい。ワタクシ、アメリカ人からすると”ヘンタイ”確定みたいです。

初版2008/06 扶桑社/文庫

2008.07.01

VF-1A Day2nd

あるばさんも言ってるけど、ホントにパーツの多いハセガワのバルキリーシリーズ。
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スーパーパックのノズルを塗装するだけでも一苦労。ガイアのスターブライトジェラルミンを基本に、クレオスの黒鉄色を各パーツに差をつけながら重ね吹きして、ノズルの輝きが嘘くさくならないようにしています。しかしこの塗り分けの多さ、ガンプラ作る人をマジで尊敬します。
さくさく進めるはずが、仕事にも邪魔されて進行状態悪し。ちょっとがんばろう。

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