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2008.08.18

書評<フリーランチの時代>


オビの「僕たちの幼年期の終わりがやってきた!」のオビのとおり、”生命と何か”を扱った短編集。テクノロジーと、それがもたらす新たな価値観を通して、生きることの定義を我々に問いかける。
脳死状態の女性から、脳からの電気信号を取り出し、コンピューターを介して身体の代替品たるシンセットを動かしているうち、そのコンピューターの計算こそが意識になる物語である2作目。人類が不死を望む社会と、死を望む社会が繰り返すなかで、それに抵抗しながら歴史を渡り歩く女性の物語である4作目。このあたりが象徴だろう。

正直、自分的には肩透かしをくらった。著者、SF的な”状況”ではなく”状況の中の人間”を書くタイプだと思っていたのだが、本作は”状況”そのものを描き、我々に価値観の転換を提案する。確かにこちらの方がSFらしいと言えばそうだが。こっち側に行くのなら、ファンはちょっととまどうと思うんだけどなあ。

初版2008/08  早川書房/ハヤカワ文庫JA

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Comments

管理人殿、丘珠の航空ページェントですが、どうやら開催するとのことです。主催者協会に直接確認いたしました!よかったですね。

こちらも有給の調整しますので、休みが取れたら参加です!

>きよかずさん
アメリカ海軍・海兵隊の参加機に期待ですね!

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