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A-1H Completed

来年のHME2009のテーマ”60年代”に向けた1号機、ハセガワ1/72A-1Hスカイレーダー、完成しました。
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A-1Hは第2次大戦時、当時の艦攻および艦爆を機種統一できないかとのアメリカ海軍の要求に、ダグラス社の天才、ハイネマンが応えて設計されたものです。結局、第2次大戦には間に合わなかったのですが、ジェット戦闘機が主役となった朝鮮戦争、ベトナム戦争航空戦でも活躍しました。
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アメリカ空軍はその優秀な性能に目を付け、海軍より近接支援攻撃機として引き渡しを受けました。RESCAP(戦闘救難)支援など、危険な任務に就きました。
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キットはハセガワ1/72限定版をストレート組み。1990年前後のキットで、あっさりスジ彫りのいわゆるハセガワスタンダード。主翼と胴体パーツの合いが少々甘いだけで、後はあっさり完成できます。武装はハセガワの武器セットよりMk.117をチョイスしています。
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塗装はSEA迷彩の第1特殊戦飛行隊仕様。迷彩はすべてエアブラシのフリーハンド。グリーンはクレオスの特色をビン生で、ブラウンのみイエローを加えて退職感を強調しています。機首に”BLOOD SWEAT&TEARS”と記入され、当時の雰囲気を伝えています。
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プロペラがついた飛行機を作るのは久しぶりですが、大きな機首、太い胴体は迫力があります。この時代のヒコーキはやっぱ味があります。なのでSEA迷彩をもう一発、いきましょう。

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書評<風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記>


中世のドイツ。川沿いの寂れた荘園に、左遷された若き騎士ルドガーが執政官として赴任するところから物語は始まる。川の中州の泉で、ルドガーは精霊を名乗る女性に出会う。彼女はルドガーに「人が集う”街”」を造ってほしいと依頼する。彼は領主の反感を買うことを予感しながら、街作りに着手する。彼女は実は地球外生命体の作り出す感覚器官であった。ルドガーはときに彼女の力を借りながら、街を大きくしていく。

カエサルを知り、街に集う人々を観察するのが大好きな精霊=地球外生命体の存在が中世の物語をファンタジーにしているが、基本的には著者の過去の作品「復活の地」を思い出す、街作りの物語である。。過去の因習を破り、他者の独占市場に切り込む。キリスト教によって定められていた価値観を突破し、実利を求め、大衆を引きつける。ここは”改革者”の物語だ。そしてその街作りは、反感や嫉妬を読んでしまい、ときには戦いとなる。ルドガーは機知に富んだ戦術で対応する。ここは”戦士”の物語である。この2つの物語を”精霊”が後押しするが、あくまで物語はルネサンス前夜の中世の人々の年代記であり、精霊の”彼らを導くもの”としてその存在感は小さい。SFでありながら、当時の世界観が学べる1冊。ハードカバーで購入機会のハードルを上げるよりも、若年層のために文庫で出した方がいいんではないでしょうか。

初版2008/10 角川春樹事務所/ハードカバー

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A-1H Day2nd&Day3rd

接着剤を机の上にぶちまけるクラスAのミスが発生。シンナー慣れしてるといってもさすがに気分がすぐれない。皆様も有機溶剤の取扱いに慣れている方々ばかりとはいえ、くれぐれもお気をつけください。
なので2日分をまとめてアップ。
本体はパーティングラインを消したあと、SEA迷彩を実施。そしてスミ入れ。
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迷彩はすべてエアブラシのフリーハンド。グリーンはクレオスC303とC309をビン生、ブラウンはC310にイエローを足してやって、退色を強調しています。エアをなるべく絞って、パーツからの距離を詰めて吹くことにより、型紙なしで迷彩の境界をハッキリさせる方法は、BAELさんのまねっこです。シングルアクションの安エアブラシでも、やればできるもんです。
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実は型紙も用意していたのですが、メンドーになっただけだったりして(笑)。小物類もエアブラシで塗装して取り付け。Mk.117はハセガワの武器セットからチョイスしています。低抵抗シリーズより、こちらの方がA-1Hにはお似合い。デカールの乾燥を待って、半ツヤクリアー掛けします。
それにしてもA-1、でかい単発プロペラ機だなあ。A-4スカイホークあたりと比べると、力強さでは確実にA-4の負けだ。

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本日の衝動買い 081023

ジャーマンホビードラでアニグランドのレジンキットが半額セールというので、ついつい衝動買い。
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F-18シリーズの原型となったYF-17と、開発中止により、幻となったステルス艦上攻撃機A-12アベンジャー。YF-17はハセガワのF-18とよく分割が似ており、たぶん組み立てれば普通にホーネットぽいYF-17ができそう。
A-12の方はこんな感じ。
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でかくて重たいおにぎりが箱から出てきました。巨額の費用を費やしながら、飛ぶことのなかったA-12。これが空母から離艦、そして着艦する姿を、どうしても頭に浮かべることができない(笑)。F-22やF-35がそれなりのステルス性と機動性を両立していることを考えると、開発中止になるべくしてなったのかも知れません。そんなことを考えながら作るには面白そうなレジンキットです。

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書評<アイの物語>


わずかな数の人類が、ゆるやかな滅びの時をおくる未来の地球。それは人間に背いたアンドロイドたちとの戦争の結果であった。
荒廃した地球で、”語り部”と呼ばれて村々を旅する少年が、アンドロイドに捕まるところから物語は始まる。そのアンドロイドは、少年に物語を語り始める。決して、真実の歴史ではないと告げて・・・。


以後、ネタバレありで感想を。
本書でアンドロイド・アイビスが語るのは、AI(人工知能)の進化の物語である。それは、まず子供相手のおもちゃの延長であったAIを取り上げた物語から始まり、やがて人類の言葉では表記できない複雑な感情を持つAIたちの物語になっていく。その組み立ては見事としかいいようがない(最終章は特に、よくよく考えて一言一句が組み立てられているのがよく分かる)。
そして本書で著者が語ろうとしていることは2つ。
1つめは人の愚かさ。AIたちは常に論理的であろうとする。すべての人が論理的であろうとするなら、その帰納するところは”共存”しかありえないのに、人類は争いをしかけ、差別し、感情にまかせて行動する。論理的であれば、”人類に反旗を翻す”なんてことは、ありえないのだ。
2つめはフィクションの力。”良識的な人たち”は過剰に”実話”を求める。なぜアプリケーションやネットの中には、”真のコミュニケーションがない”と決めつけるのか?人の心を動かす力があれば、フィクションであろうとノンフィクションであろうと関係ない。
この2つのことを中心として、その他様々なテーマを取り上げながら本書は紡がれる。マン・マシンインターフェイスが、マン・マンインターフェイスを上回り、やがてマシン・マシンインターフェイスになっていく物語。著者のテーマがうまく織り込まれた、一級のSFである。

初版2006/06 角川書店/ハードカバー

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書評<鈴木亜久里の挫折―F1チーム破綻の真実>


日本人が夢見た”オールジャパン”のF1チームは、夢がかなった後、わずかな時間で消滅することとなった。本書はそのチームを率いた鈴木亜久里とその側近のインタビューをもとに、その発端から活動停止までを追ったノンフィクションである。
巨額の費用を費やすF1サーカスに乗り込むのに、ホンダというバックアップはあるものの、メインのスポンサーを持たぬまま、夢の実現に滑り出してしまった<スーパーアグリF1>。チームの活動は、常に資金不足との戦いであった。本書も、印象に残るのはスポンサー探しや資金繰りに関わる話ばかりである。それには、大金が動く匂いを嗅ぎつける怪しげな人々との関わりも含まれる。企業を規模や歴史で判断する時代ではもはやないのは分かるが、それでもIT企業はじめとする新興企業の金回りなんぞというものが、いかにいい加減かが分かるというのも、今回の一件の皮肉であろう。
現在のF1サーカスは、一人の日本人が夢見るにはあまりにヨーロッパ的で、流動的で、さらに巨額の富を必要とする。果たして、それがF1にとっても幸せなことなのか?鈴木亜久里の挫折を通して、そんなことを考えさせられる1冊である。

初版2008/10 文芸春秋/文春文庫

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書評<アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない>


アメリカ在住の映画評論家である著者が、宗教右派・マスコミ、ブッシュ大統領など、とにかくデタラメな最近のアメリカの現在を取り上げたコラムをまとめたもの。
個々のコラムは時期的にはいわゆる”リーマン・ショック”以後の金融危機の直前までに書かれたもので、”お金持ち優遇税制”のもとで、思想や収入が極端に二分化していくアメリカ社会を人物や事件を通して見ていく。文体はしごく軽いが、そこにある事実は重い。アメリカが掲げるグローバリズムは、発展途上国だけではなく、自国民さえも搾取の対象であることが分かる。世界経済を混乱させるアメリカの国民は、80%の人がパスポートを所持していない皮肉。現在の共和党の副大統領候補さえも、まともに外国の土など踏んだことがない。そんな人たちが、世界の安全保障を左右するのである。
楽しく読めて、今後の世界情勢を考えると、やがて背筋が寒くなる。そんなコラム集である。

初版2008/08 文藝春秋

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A-1H Day1st

来年のHME2009に向けて、我がMMDのテーマは”1960年代”に仮決定。ようちう氏の復活にも便乗して、ワタシもSEA迷彩といきましょう。お題はこれ。
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ハセガワ1/72ダグラスA-1Hの空軍仕様。プロペラついてる飛行機を作るの、久しぶりです。ベトナム航空戦を描いた大河ドラマの傑作、マーク・ベレント著「ローリング・サンダー」も再読して準備完璧です。
キットは可もなく不可もない、あっさりスジ彫り仕様。合いも特に問題なく・・・と言いたいところですが、自分の接着の仕方が悪かったのか、左右一帯の主翼下面パーツと胴体の接着面にやや隙間。エンジンのパーツがあるんだけど、説明書どおりだとカバーでまったく見えなくなるのね。「世傑」を見ると、カバーを外してる機体も多い感じなので、レシプロエンジンに追加工作して見せ場に出来る人は、当然カバーなしで作るんだろうな。ワタシは当然カバーします(笑)。
あとはパーツをパチパチと切り離して、本日は終了。

ところで、前記の「ローリング・サンダー」の主役はF-100で、これ作ろうかとも思ったんですが、デカール探しにHannantsを覗くとトラぺ1/72F-100Dが"FutureRelease"になってるので、それ待ちにします。ヨーロッパでは1/72のBACライトニングも先行発売になってるみたいだし、中国の人はホント銀色のヒコーキが好きだな。頼むから、F-100DにはSEA迷彩のデカールもつけといてね。

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F-22A Completed

ドイツレベル1/72ロッキード・マーチンF-22Aラプター、完成しました。
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冷戦華やかしころ、東西ドイツ国境付近で通常戦力が衝突する状況を想定。その際、東ドイツ上空でソ連空軍の攻撃機が編隊を組むために集結する”ゴリラ・パッケージ”なる空域に突入し、制空戦闘を行う戦闘機を開発するATF計画として、F-22Aの開発はスタートしました。そのために、高いステルス性、超音速巡航、優れたFCSなどを兼ね備える画期的なブレークスルーを果たして登場したF-22Aは、真の第五世代戦闘機として、他の現用機を圧倒する性能を誇っています。
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開発期間が長かったため、イタレリはじめとして試作型は多く発売されてきましたが、ドイツレベルの1/72キットは待望の量産型のモデル化。複雑なエアインティークやウェポンベイがしっかり再現されています。
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そのキットをほぼストレートで組み立て。ヒラメのような機体の見せ所はウェポンベイ、ということでビニールパイプを通して配管を再現しています。ですが、AMRAAMを搭載するとさほど目立ちませんね(泣)。ウェポンベイ付近は突き出しピン跡が目立つという指摘がありましたが、むしろベイ・ドアのヒケの方が問題。ワタシはスルーしていますが、ここは平面を出すべきかと。
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塗装はアラスカはエルメンドルフの90FSを選択。翼の前縁がエアクラフトグレー、レドームとエアインティークのエッジがクレオスC308。メインの迷彩は妙にギラギラするグレーを再現するために、クレオスのH306とH317に目分量で10%ほどシルバーを混合してエアブラシしています。個人的好みで成功とさせていただきます。
エグゾースト付近はクレオススーパーメタリックのステンレスとアイアンで塗り分け。
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おそらく、1/72ではこれ以上ないキットですが、塗装図にはあってパーツにはないパネルラインが多少あるので、それを彫れば多少はオモチャっぽさが抜けるのではないでしょうか。
さて、次は来年のお祭りに向けて40年ほど時間を遡りましょうかね。

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書評<詩羽のいる街>


とある地方の、日本のどこでもありそうな街。この街が特別なのは詩羽という女性がいること。街の人たちをつなぐことによって、どこにも家を持たず、お金すら持たずに生きている詩羽。そんな彼女と出会った人々の目線で、詩羽によって変わる人、変わる街が描かれる。


物語は、詩羽が子供たちがコレクションするカードのトレードを仕切るところから始まる。三角トレードどころではなく、集まった子供たち全てに満足がいくように仕切る詩羽。それを小さな街に拡大するとどうなるか?著者は愛や正義といった大義名分ではなく、実利によってまとまる街の姿を描きたかったのだと思う。サイエンスに社会学まで含めるなら、著者が言うように確かに立派なSFだ。
物語は複数の人たちのエピソードが集結していく形で進むが、それは概ね現実の事件を基にしている。ネットの中で繰り広げられる中傷。ゆがんだ悪意。果てはオタクたちをターゲットにした祭りまで。それに対して、詩羽が代弁する著者の考えは、オタク近辺にポジションする人なら概ね納得すると思う。だが、それに素直に共感するか、説教くさいと思うか。人としてのひねくれ度が分かる物語だ。

初版2008/09 角川グループパブリッシング/ハードカバー

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書評<属国の防衛革命>


<たかじんのそこまで言って委員会>にて、質問に常に鼻で笑ってから答え、常に上から目線でものを言うその態度で衝撃を与えた太田 述正氏。本書は氏のブログから目ぼしいものを抜き出し、また軍事評論家の兵頭二十八氏のコラムにてそれを補足する形でまとめたものである。

官僚と業者の癒着を批判しながら、一般人が想像する官僚そのものの態度をとる氏の安全保障理論とはどんなものか?それを知りたくて手にとってみた。
戦後の日本は吉田ドクトリンと呼ばれる、”安全保障より経済”ドクトリンを採用し、自らアメリカの属国となることを選んだことをまず確認する。ソ連という脅威があった冷戦時代はある意味、幸せだった日本だが、それが崩れた今、そのドクトリンのままでいいのか?氏の問いかけはここから始まり、そのドクトリンの産物ともいえる官僚体制の批判、さらに氏の世界情勢の分析が続く。
正直さして目新しいことはないし、個人的には異論はあるが、さほど現実離れしていない意見がほとんどだと思う。なのに、なぜあれほど異端の人に見えるのか?人や世間に接する態度や、分かりやすい説明がいかに大切か、非常によく分かる。書評になってないですが、それが正直な感想です。

初版2008/09 光人社/ソフトカバー

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書評<図書館ねこ デューイ>


ある冬の寒い朝、アメリカはアイオワの田舎町の図書館の返却ボックスに、1匹の子猫が捨てられていた。その雄猫は、その日から図書館館長はじめとした職員を魅了し、デューイと名づけられて図書館にて飼われることとなった。デューイはやがて街の人々を魅了し始める。

いわゆる”動物泣かせもの”とは違って、本書はコーン栽培に支えられるアイオワの田舎町の歴史の物語であり、自らに降りかかる試練を乗り越える大人の女性の物語でもある。
昨今、アメリカの住宅バブルがはじけたことに起因する金融危機が叫ばれているが、その前に農地バブルがあったこと。ウォルマートを旗艦とした巨大チェーンに小さな街の商店街がいかに立ち向かっているか。そんなアメリカの庶民の街の姿がうかがえる。
デューイの”ママ”である館長は、自らも病気と闘いながら、デューイとともに図書館を改革していく。
とはいえ、やはり最大の魅力はデューイであろう。愛らしい仕草で人々の心を癒しながら、誇り高く媚びない態度。「マスターキートン」で「猫の瞳はあなたを映す鏡」という話があるが、デューイはデューイを求める人に応える、まさにそんなオス猫であった。本書はそんな図書館ねこの一生の物語である。
図書館のソファーで本を読んでいたら、トラ猫がヒザに飛び乗って寝そべる。そんな図書館が、オレも近所に欲しい。

初版2008/10 早川書房/ハードカバー

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F-22A Day6th

大きな仕事の前になるべく仕上げておく、というのが自分の行動パターンなので、ラプたんを突貫工事。ちなみにススキノは仕事の後です(笑)。
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ウェポンベイや脚などを接着、デカール貼ってクリアーコートの手前まで(キャノピーは仮止めです)。ウェポンベイ・ドアの接着に手間取り、瞬着がベッタリついた指で機体を触ってしまい、それをリカバーするためにもう1回機体の一部を吹き直し。焦って作業するとロクなことにならない証明ですね。
ドイツレベルのデカールは相変わらず良質。今のところのラプター配備部隊をすべて再現できます。その中でアラスカはエルメンドルフ"AK"の90FSをチョイス。乾燥を待ってクリアー吹きます。

さて、明日からまた出張。せわしないねえ。

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F-22 Day5th

世界は金融危機だが、日本は不動産危機らしい。通販の配達以外に訪ねる人のいるはずのない我が家に、毎日マンションのセールスマンが来訪、鳴るはずのないTELにもマンションのセールス。ウザいことこのうえない。最近は逆ギレされることもあるらしいので丁重にお断りしているが、何かこう、一言で追い返せる決まり文句、誰か知りません?

今日はAmazonが届く予定もないので、ベルの音も無視してラプたんの集中塗装。まずは後部の2次元ノズル付近をクレオスのスーパーメタリックシリーズのステンレスとアイアンで塗装、レドームとエアインティーク付近をクレオスC308で塗装後、マスキング。さらに各翼のエッジ部分をエアクラフトグレーで塗装後、マスキング。ステルス機は各所がギザギザなのでメンドイです。
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そんでもって、いよいよ主要部分。F-22Aは塗料に何が混じっているのか、さほど光を反射しなくてもギラギラ光っているように見えます。なので、ここは思い切って目分量で約10%のシルバーをクレオスC306とクレオスC317に混入して吹きつけ。まずはC306を全体に吹きつけ、説明書を拡大コピーして作った型紙を貼り付けます。
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平べったい機体は迷彩のマスキングが楽でいいやね。そして吹きこまないように吹く角度に注意しながらC317を吹きつけ。んで、各マスキングを剥がして、ちょっとばかし、吹き残しをカバーしたらこんな感じ。
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この写真じゃ伝わりにくいですが、けっこうキラキラしてます。実物見て「こりゃ違うだろ」と言う人もきっといると思いますが、個人的好みでOKとします。
なお、各グレーの指示は今は亡き「電撃スケールモデラー」の特集に拠ってます。塗ってみても、これが一番実機に近いんではないかと。買っといてよかった。

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書評<新宗教ビジネス>


創価学会や阿含宗、天理教関係の壮大な建築物を見ると、その建設費がどこから出てくるフシギでしょうがないし、そもそも我々外部の人間は”悪の集金組織”というようなイメージを持ちがちである。果たしてその集金方法は具体的にはいかなるものなのか?日本のメジャーな新宗教の集金方法をいわゆるビジネスモデルと捉え、具体的手法を解説する。
本書はまず、イメージ先行の宗教組織にまつわる金銭感覚のズレを正すところから始まる。なぜ、宗教法人は非課税なのか?宗教法人は何にお金を使うのか?実態を知ると、創価学会などは意外に余剰金は出ていないことが分かる。そのうえで、各々の宗教のビジネスモデルを見ていく。布教者が少数の聖職者ではなく、信者が布教者でもある新宗教独特のシステムに基づくモデルを明らかにしていく。
本書で上げられる金額が多いか少ないかは別にして、宗教組織も集金に意外に苦労しているのだと感じる。あまりに極端なことをしていると世間やマスコミに叩かれるし、上層部が余剰金によって腐っていくと求心力を失って組織が崩壊する。創価学会が長続きし、その政治組織が連立与党まで組むようになっているのは、それなりの理由があるのだ。
本書はあくまで集金システムの解説なので、様々な問題にはあまり踏み込んでいない。なので、新宗教のイメージが多少は変わる。だけど、ビジネスモデルとして解説できること自体で、その異常さに立ち戻る。とりあえず、戸別訪問とかTELとか一般人の平穏な生活を脅かすことだけはやめてほしい。

初版2008/10 講談社/ソフトカバー

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書評<チャイルド44>


1950年代のソ連。スターリンの恐怖政治の中、人々は絶え間ない監視と繰り返される不当逮捕に脅えながら生活していた。また、それは体制維持のため、偽りと嘘で固められた時代でもあった。
その体制の中で恐怖の的となった国家保安省のレオは、妻を告発しなかった罪でモスクワから地方の民警に追放される。そこでかれは子供の殺人事件と係わることになる。これまでの自分の行動に対する贖罪の意識から、彼は1度は終了した捜査を続行し、そこに連続殺人を見出す。共産主義国家の無謬性を維持するため、封印された犯罪。彼は一度は心の離れた妻と共に、絶望的な捜査を続ける。


堕落した西側の資本主義国家とは違い、人々が平等に、幸福に暮らすはずの楽園。その実態はあらゆる行動と発言が監視され、身内や友人に逮捕者がいない者などない、恐怖に満ちた社会。そんな中で繰り返される猟奇的な犯罪は、国家の建前に反するため、認められもしない。絶望や苦悩といったマイナスの感情だけが支配する社会の中で、逃亡と捜査を続ける主人公。実話をベースにしているそうで、まさに一級のサスペンスとミステリーである。

が、しかし。ネタバレになってしまうが、終盤に急速に物語が明るくなっていくのはいかがなものか。殺人の捜査なのでハッピーエンドとはいかないが、印象としてはそれに近い。個人的には、重厚に進んでいくサスペンスが急にハリウッド的なオチに向かっていく感じで、どうにも腑に落ちない。ネットでの評判は高いが、個人的には、臥竜点睛を欠くといった印象がどうにも拭えない。後書きを読むと著者は脚本家だそう。なんだか納得した。

初版2008/09 新潮社/新潮文庫

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F-22A Day4th

本州の人たちに「寒いからタイヘンだね」とよく言われますが、自分が苦手としてるのは今の季節、季節の変わり目でして、案の定風邪をひいてました。おまけにこんなときに限って東京だの広島だの出張が重なり、気温の変化に体がついてきません。
そんなわけで、すぐにも完成するかと思ったラプたんはゆるりと進行中。
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やっとサフ吹きまできました。上下貼り合わせれば良さそうなもんですが、思わぬヒケを見つけたりで黒瞬着が活躍。一番問題なのはエクゾーストノズル付近。オレの接着がヘタだったためか盛大にすき間と段差ができたため、黒瞬着で埋めた後、割りばしの先にサンドペーパー巻きつけてペーパー掛け。2次元ノズル、ちょっと強敵です。
さて、来週はまた出張。北海道にきて5年にして初めて丘珠からボンバルディアに乗ります。ちょっと楽しみ。

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書評<ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト>


「個体発生は系統発生を繰り返す」という学説をご存じだろうか?例えば人間の赤ちゃんは受精後、胎内で稚魚に似た姿になり、オタマジャクシに似た姿になり、爬虫類に似た姿になり、最終的に新生児となる、というやつである。現に段階を追って胎児を見ていくとそんなふうに見えなくないというところがやっかいであるが、この説は明確に否定されている。だが、ある程度細胞分裂を繰り返した受精卵において、ヒトの肺と魚のエラなど似た機能を持つ器官の発現する部位が同じである。このことは、我々哺乳類と魚類が共通の祖先を持つことを意味する。さらに魚類と哺乳類を解剖学的に見ていくと、様々な部分で驚くほどの共通点が見つかる。
本書ではこのように、地球上のあらゆる生物の共通点と相違点を見出すことにより、生物がどんな進化を辿ってきたかを解き明かすものである。化石を調査する古生物学と、解剖学の両方において教鞭をとる著者ならではの解説は視点に偏りがなく、また興味深いものばかりだ。動物のボディプラン、すなわち手足や感覚器官を中心に、他の生物と共通の由来を見出し、それがいかに精緻なものであるか、また最後には共通の由来を持つゆえに我々の体がどんな問題を抱えているかを論じる。
声高に進化論を唱えるのではなく、人間の体の中に様々な生物の痕跡を導き出すことにより、地球上の生物の繋がりを我々に伝えてくれる好著である。

初版2008/09 早川書房/ハードカバー

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誰が太平洋戦争を始めたのか

世には”司馬史観”なるものが存在するらしいが(スミマセン、読んでません)。著作や主催サイトと合わせて、”別宮史観”とでも言うべき視点から、太平洋戦争の発端がいかなるものであったかを解き明かす1冊。当時の軍人や政治家、外交官の発言などを細かく追い、真珠湾攻撃に至るまでの過程を探っていく。まず箇条書きで印象に残ったことを記す。


①大正以後、基本的に欧州諸国の定めたルールである「外交」なるものを、日本人は外交官含めてまったく理解していなかったということ。慣習的な国際法、条約を含めて、その理解不足が開戦へと導いている。ハル・ノートは”最後通牒”でもないし、真珠湾攻撃は”自衛的行動”ではまったくない。
②官僚的なセクショナリズムが状況を悪くしていく。例えば日独伊三国同盟の狙いを、内閣・外務省・陸軍・海軍などそれぞれが自分たちのセクションに有利なよう、バラバラの捉え方をすることにより、結果的に進路がブレていく。
③テクノロジーが作戦計画を決定づける。海軍の航空魚雷が浅い停泊地での水雷攻撃を可能にしなければ、そもそも真珠湾攻撃は成立しなかった。


本書を読み進めると、上記のようなことを中心に何度も「これが開戦の原因か」と早合点し、そしてそれが否定される、という過程が繰り返される。つまり、基本的に太平洋戦争は”誰かが”が起こした戦争ではない。それではなぜ”先制攻撃による開戦”だったのか。本書の最後に答えがズバリ明かされている。個人的には非常にスッと結論が受け入れられた。もちろん、受け取り方が違う人もいると思う。だが、太平洋戦争の開戦の要因のいくつかは今だ現体制まで引きずっていることを否定はできないだろう。

初版2008/08 筑摩書房/文庫

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