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2008.12.13

書評<サイエンス・インポッシブル>


小規模なものはスターウォーズのライトセーバー、大規模なものはタイムトラベルやスターシップまで、SFには様々なガジェットが登場する。それは現在の科学の延長線上で可能なことなのか?できるなら、それは今世紀中にできることなのか?あるいはもっと先?本書はSFに登場する様々なガジェットをあくまで現実の延長線上で実現できるかを検討し、難易度レベル1~3までで判定する。
ありがちな企画といえば企画なのだが、著者は日系アメリカ人の理論物理学者であり、その科学的考察は正確だ。また物理学者ゆえか、我々SFファンのイメージとは異なる考察を提供してくれる。例えばカーボンナノチューブと反物質エンジン。カーボンナノチューブは今すぐにも実用化しそうだが、反物質エンジンはいかにもうさんくさい。ところが、著者の判定はどちらもレベル1。今世紀中には可能としている。こんなふうに、一般のイメージとは異なる、様々な分野の科学の進歩の違いも理解することもできる科学エッセイだ。

初版2008/10 日本放送出版協会/ソフトカバー

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