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書評<日本最初のプラモデル>


日本初のプラモデルが発売されて2008年は50周年にあたる。戦後まだ間もない時代に、日本初のプラモデル<ノーチラス号>はどのような経緯を経て発売され、全国の少年たちに新しいホビーとして広まったのか?<ノーチラス号>を発売したマルサン商店に関わった人たちの取材を通して明らかにしていく。

戦前すでに最新鋭とはいえないまでも、様々な工業技術を確立していた日本にとって、金型から射出成型されるプラモデルの開発は、さほど難しいことではなかったのかもしれない。本書で印象に残るのは、キットそのものよりもむしろ分かりやすい説明書の作成や、新しいホビーを開拓するために新たな販売網の開拓といったことの方である。何においても技術力が重視されがちな日本だが、売れなければ何もならない。
36歳になる自分にとっては、プラモデルは生まれたときからあるホビーであった。ユーザーとして、プラモデルを作る子供があまりいないことを憂うが、移ろいやすい子供向けホビーの分野では当然のことで、むしろ大人になっても延々とそれを続けられるだけの市場が形成され、定着したホビーになっていることの方が驚きなのかもしれない。そういう意味では、先達の努力と共に、模型の持つ魅力を再発見できる1冊である。

初版2008/12 アスキーメディアワークス/アスキー新書

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