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BAC Lightning F.6 Day3rd

北海道でもようやくエアブラシのレギュレーターに水滴が貯まる季節になってきました。
そんなカブリがちな天気にかまわず、、ライトニングは銀塗装。
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順序としては、①アンチグレアをフラットブラックを吹いてマスキング。→②下地のブラックを全体に吹いてマスキング→③エアインティークリップにメッキシルバーを吹いてマスキング→④主翼にスーパーファインシルバーを吹いてマスキング→⑤全体にクロームシルバーを吹く→⑥エアブレーキなどの周辺をマスキングしてステレンスを吹く、という感じ。最後にクリアー吹いて終了です。
今回はその後で2000番のペーパーを塗面に当てて、くたびれた感じを出す技法にチャレンジ。やり過ぎてブラックの下地が出てしまったり、その修正をした後にクリアーコートなしでこすると、うまいこと傷が入らなかったり、試行錯誤した結果が写真。なんか、写真だと単に汚いシルバーだね(泣)。
デカール貼ったら、落ち着くことを祈ろう。


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書評<世界の駄っ作機4>

数少ない”信頼される軍事評論家”の一人、岡部いさく氏のモデルグラフィックス誌連載をまとめたもの。栄光ある”世界の傑作機”に隠れた失敗作をイラストとともにコラム形式でまとめている。すでにシリーズ4作目だが、まだまだ紹介しきれないものがたくさんあるそうである。まったく、その知識の積み重ねには頭が下がるばかりだ。


本書を静岡ホビーショー2009の即売会にて購入、サインをいただいた。ぜひ一緒に写真を、と女性読者にせまられ、照れながら応じる著者の姿と、帰りの新幹線の車両が偶然一緒になり、ホームで佇む著者の姿を、本書を開くたびに思い出す。普通のおじさんのようでいながら、他のおじさんとは違うオーラ。うーん、作家さんていうのは、不思議な存在感の人たちだ。

初版2009/05 大日本絵画/ハードカバー

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書評<経済成長という病 >

いわゆる昨今の経済危機についての私的分析に類する著書だが、それを景気循環のなかでの”100年に一度の大恐慌”と捉えるのではなく、”経済成長”というイデオロギーの終焉という視点で捉えているのが本書である。それゆえ散文的であり、声高に危機を煽ったり、好況への道を探るものではない。なので個人的な感想を2点ほど記しておく。
まず、マクロな視点。理屈としては人民全体が幸せになれるはずの社会主義を実験した国が崩壊し、そのイデオロギーは後退したのだが、勝利したはずの資本主義も世界全体の不安定化を招いた。”欲望”が市場をコントロールするはずだったが、人間のそれに際限はなく、平衝することなどない。独占あるいは寡占と、それに伴うわずかな勝者と大多数の敗者が生まれるのみである。昨年のリーマン・ショックの種が、共産主義との全面闘争を再び画策し、勝利したレーガン大統領の時代にまかれていたのもまた、皮肉である。
次にミクロな視点。自分の本職は営業マンなわけだが、基本的にやるべきことの1つが「前年実績をクリアすること」である。なぜそれが必須であるのか、実は真剣に説明されたことはない。著者のいう<経済成長という病>は、もっと大きな視点で捉えているものなのだが、ミクロで経済を担う我々が「前年実績」という常識に自問してみることも必要なことなのではないか。


「資本主義はベストではなくベター」とはよく聞く意見である。ならばその先にあるものも、そろそろ探していい時期なのかも知れない。

初版2009/04 講談社/講談社新書

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BAC Lightning F.6 Day2nd

トランペッターのライトニング、本日は小物の切り出しおよび塗装。
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機体色にシルバーを選ぶと、ほとんどのパーツがシルバー(笑)。ギアやギアカバー内側はクレオスC8シルバー、機体外面はクレオスのスーパーメタリック・クロームシルバーを吹いています。あと、機首アンテナをファインモールドの金属挽きものに交換していますが、これはアンテナ部品の基部を切り離し、ドリルで穴を開けて差し込むため、強度の面ではあんまり交換の意味がないかもです。
ところで今回、エアブラシの際の希釈にガイアのメタリックマスターなるメタルカラー用のシンナーを試してみました。「パール成分が分散し、メッキ調に仕上がる」とのふれこみ。確かにシルバーの成分がよく溶ける感じで、良くいえばシャープ、悪くいえば白っぽく仕上がります。ギラギラした感じが抑えめになるので、個人的には好みだけど、あくまでギンギラギンで、という人にはちょっとお薦めできない感じ。

それとこのキット、AAMのファイアストリークがクリアーパーツで整形されてるんですよ。
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それを生かしてシーカーヘッドにクリアーレッドを吹き、マスキングした後に下地にブラック、上からクレオスのクールホワイトを吹いています。八面ガラスのヘッドはサイドワインダーなどには見られない特徴なので、面白い試みですよね。
ここらへんまではスムーズ。この後もサクサクいきましょう。

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BAC Lightning F.6 Day1st

SHS2009合同作品展も終わり、一段落したいところですが、北海道方面はHME2009がもうすぐ。勢いを切らさないまま突っ走りましょう。

というわけでトランペッターの新商品、1/72BACライトニングF.6をいきます。早速、洗剤液に一晩つけて離型剤を落としてから組み立て開始。

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このキット、ジェットノズルの直径が小さいとの指摘が各所でなされてまして、自分もアイリスの改修パーツ買っておいたのですが、機体後部を切り裂くなど思ったよりも大工事になることが判明したため、そのままストレートに組むことに決定。根性なしでスミマセン。

それはともかく、土の字には半日でなります。大きなパーツの合いに問題はありません。バリエーション展開のため各所のパネルが分割されているので、接着剤が乾燥してからサンディングでツライチにするのが大変そうではありますが。
それとトランペッターのキット全般として離型剤と共に問題だと思うのが、プラの柔らかさ。補強が必須なうえに、パーツを成型するときなんかに削れ過ぎてしまうのね。それで久しぶりに右手をざっくりとイってしまいました(笑)。
次は接着剤が乾く間に、細かい部品をいきましょう。

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書評<米軍が見た自衛隊の実力>

タイトルにはちょっと偽りありで、本命は「米軍匿名幹部の意見と著者の意見を総合した自衛隊改革案」といったところであろうか。国産兵器個々の性能あるいは部隊の練度といったものを評論するものではない。「戦力としては不確実性の高いミサイル防衛に予算をつぎ込むのはいかがなものか」「陸自は島しょ防衛能力を強化して”海兵隊化”せよ」「海自は潜水艦を増勢せよ」といった、ネット界隈ではお馴染みともいえる提案である。その手の議論は2ちゃんねるの軍板あたりで延々とループしているわけだが、本書がそれを実現するには予算の倍増と人員確保が必要である、と但し書きしている点は評価してもいい。

個々の主張はともかくとして、日本の安全保障体制の”ごまかし”もそろそろ限界であることは確かであろう。ソマリア沖の海賊対策としての護衛艦とP-3Cの派遣にしろ、法整備があまりにも稚拙。本ブログでいつも言っていることだが、現場のことがさっぱりと抜けているのである。経済面や人的交流において”国際化”や”グローバル化”を不可避としながら、安全保障体制だけはドメスティックなイデオロギーを貫こうとする姿勢は、あまりにも説得力がない。”生活の安全保障”とは某局某アナウンサーが使う言葉だが、それは国家あるいは地域間の安寧があってこそのことであることを、忘れてはならない。

初版2009/04 宝島社/ソフトカバー

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静岡ホビーショー2009およびモデラーズクラブ合同作品展に行ってきた その3

モデラーズクラブ合同作品展の報告第2回は、個人的に気になった作品を紹介。敬称略でお許しください。
まずは毎年、密かに楽しみにしているATELIER357さんの巨大建機のダイオラマ。
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LIEBHERR社の1/87の重機を使ったダイオラマなんですけど、なんとホワイトのクレーンの方は可動。巨大建機の魅力が凝縮されてます。

現用機モデラーのお仲間、KWATさんはアメリカ海兵隊のF-4を凝縮して展示。
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VFだけではなくVMFAを揃えるというところがKWATさんらしい。

ストールさんとこのKC-10AとB-52Hの空中給油シーンは台がMobilだったりして、洒落てます。
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いわゆる”痛戦闘機”の出展も多かったのですが、NACさんのこの編隊は見事。
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アイドルマスターの”痛機”は実機のメーカーの公認なんだそうです。たんにキャラを貼り込んでいるだけでなく、細かな装飾も凝ってます。

マクロス・フロンティア関係の作品も盟友YDCCさんはじめ多数あったのですが、個人的にお気に入りなのはモデルワークスさんとこのオリジナル設定・カラーリングのVX-25。
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VF-25メサイヤのいわゆる”ゴースト化”プロジェクトという設定だそうですが、ブルーの濃さとラインが絶妙。マネして~。

スケビの作例でもある松風会さんとこのイタレリの1/72ジュギアGR.Mk.1は、”湾岸戦争モノ”好きの自分としては外せない作品。
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ウェザリングのやり方まで丁寧に教えていただきました。いただいた名刺にはこのジュギアのクローズアップが印刷されてるんだけど、もう実機そのものです。

AFVの中では、WHEEL NUTSさんとこの戦車キャリアーも魅力的。
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個人的には、戦車単体よりもキャリアーの積載されている方がなぜか魅力的に見えます。

最後に、今年もやっぱり凄かった、H.U.Dさんのセンチュリーシリーズ全機種揃え。
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XF-103にXF-108レイピアですよ!前人未到の速度域に挑戦しながら、拡大を続けたアメリカ空軍の夢の残滓。「あのアニグランドが、どうすればここまでなる!?」と<湾岸ミッドナイト>風につぶやかずにはいられません。

この他、素晴らしい作品群の数々を今年も拝見することができました。今年で参加して4年、今までは身内の作品を吸収するのが精一杯でしたが、ようやく他ブースの方々に声をかけてそのテクニックを伺ったりして、本当の意味で「合同作品展」の楽しさを体感できてきたような気がします。まさに継続は力なり。というか、もう抜けられないとこまできちゃったかな(笑)。

これにてSHS2009の総括はお終い。この刺激を必ずや今後の作品に生かし、来年も必ず参戦したいと思います。

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静岡ホビーショー2009およびモデラーズクラブ合同作品展に行ってきた その2

静岡への遠征の主目的はもちろん新商品チェックなどではなく、モデラーズクラブ合同作品展。というわけで、我がBlogModelersの作品群を紹介します。ただし、とても全部は掲載できないので、自分の好みで抜粋してますのであしからず。
個人的に一番お気に入りはapuroさんのレベル1/32アポロ司令船。
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GRIPさんにキットをお譲りいただいたものの、どうやって仕上げたらいいのか全く想像できなかったところに天啓。ハセガワの曲面追従シートを貼り込んだそうで、細部の作り込みはとてもマネできないけど、雰囲気というかイメージはしっかり覚えて帰りました。

今年も取りまとめお疲れ様でした、のKazuさんのウェリントンのダイオラマ。
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通りかかる見学者の方々がスナップ写真を撮影する確率はナンバーワンなのでは。タミヤのエライ人や岡部いさくさんも注目。

BlogModelersの古参の一人、ドカ山さんはフルスクラッチでグラディエーターで参戦。
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「キャノピーに合わせて作るべきだった」「キットがあるのに何故スクラッチ?キットがあるからスクラッチするんだよ」と今年も数々の至言と楽しいエピソードを聞かせていただきました。

次は懇親会の幹事役も堂に入っていたLimahlさんの”漢の1/12”フェラーリ312T。
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車両はもちろん精密なんですが、かたわらのフィギュアもネックレスなどアクセサリーまで凝っていて、最後まで手を抜かないその姿勢に頭が下がりました。

今やデカール屋さんであるrocketeerさんは多数の出品作の中からX-1をチョイス。
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一回り上のスケールに見える精密感とはまさにこのこと。

今年も会場設営にご尽力いただいたヒロシさんの作品からはMAの作例でもある1/48F-16I。
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迷彩のボカシ具合が各部で微妙に差がつけてあったりして、F-16Iはこうあるべき、と主張しているような作品でした。こんなのを隣に置かれてしまったので、恥ずかしくてしょうがない(笑)。

未成年を代表して?うみぬりくんのTu-128UTペリカン。
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この子はね、洋書販売のブースでもマイナー機の本を抱えたりしててね、おじさんはもう将来が心配ですよ。

今年もお隣で素晴らしい作品群を展示されたYDCCさんからは、まず部長さんのヘリオス87。
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もうね、なんで1/72でここまでできるんでしょう。これ見てるとホント、自分のセンスと根性のなさに落ち込みます。さらに怒涛のバルキリー軍団。
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もう入りきらないほど、各種バルキリーがズラリ。大人から子供まで大注目でした。

最後に、拙のF-16XLとF-16C。
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自分じゃ毎年レベルアップしてるつもりなんだけど、皆さんにはとても追いつけません。

というわけで、独断と偏見で我がブースより作品をチョイスしました。今年で4年目の参加になりますが、今年もまた新しい出会いと発見がありました。挨拶できなかった方もいらっしゃいますが、来年もぜひともお願いします。

次回は最後に、合同作品点の気になる作品を紹介します。

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静岡ホビーショー2009およびモデラーズクラブ合同作品展に行ってきた その1

静岡ホビーショー2009およびモデラーズクラブ合同作品展に行ってきました。何度かに分けてそのレポートをアップしていきます。
まずは企業ブースで個人的に気になった新商品を紹介。
最初は一応、敬意を表してハセガワから。もちろんのことながら?現用機の新金型商品はなし。唯一?はたまごヒコーキのT-4ブルーインパルス。
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6月発売だそうです。デカール替え商品で唯一気になったのは7月発売のF-20タイガーシャークのデモ機2機セット。赤のストライプ入りをハセガワ自身が発売するのって初めてじゃ?
マクロスは1/48シリーズを展開開始。
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まずはYF-19が7月に発売。これは多分、待ってた人が多いんだろうなあ。
次はタミヤ。イタレリ含めてヒコーキは非常に少なかったけど、唯一気になったのはコレ。
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参考出品だけど、1/100スペース・シャトルのマスターワーク・コレクション。欲しいけど作る機会がなさそうなスペースシャトル、実機の引退までにはぜひ発売してほしい。
ファインモールドのブースには立体マシニングセンタ。
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ブースですでに先行発売開始してました。自動車評論家の福野礼一郎氏が待ち望んだ”プラモを作る機械のプラモ”。”驚異の金型技術”を売り物にするファインモールドの企業イメージをそのまま立体化した感じですかね。
その近くのビーバーコーポレーションのブースではチェコのエデュアルドの中の人がエッチングの切断など実演。
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実演してたハセガワE-2Cのマスキングシートは欲しいなあ。パーツ関係ではウルフパック・デザインの同じE-2C用ののフォールド・ウイングが展示。スクラッチするのはしんどいので早く日本に出荷してくれ。
ビーバー関係ではエアフィックスが本格復活する模様。
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1/72BAEホークがわざわざCGボードにしてあるのは新金型で発売するから、と期待しましょう。バッカニアの再販は、かつてヤフオクで¥5,000で落札した身としては複雑。その他、シーハリアーFRS.Mk.1およびFA.Mk.2もCGの
ボードで展示。さて、どうなることやら。あと、プラモじゃないけどこれなんかも魅力的。
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1/200のSTOL実験機・飛鳥。日本もいろいろと新技術にチャレンジしてた時期がありました。
エアガンの東京マルイの新商品はSOG御用達の火器がずらりと発売。
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時代を考えると、まあこのラインナップも当然なんでしょうね。定期的に警察のガサ入れが入り、世間一般の評判もよくない業界の底辺をささえるべく、マルイはこんなものも発売。
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”ハンドガンを撃つ”ことの楽しさが子供たちに伝わればと思わずにはいられません。
アオシマには痛車が堂々と鎮座。
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ブームが長続きしてるにはちょっと意外。フジミもアオシマもいろんなキャラを今後とも発売するみたいです。それはおいといて、アオシマはこんなものも立体化。
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隣にあったフォークリフトはまだ分かるんですよ。しかし、エレトラックって、オレも食品業界に入って魚市場に出入りするようになって知った荷役車だよ。一般人に分かるのかいな(笑)。
バンダイは当然のことながら一番人口密度が高く、近づく気にもならない。なので、端っこのこんなものを紹介。
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チルトローター機、V-22オスプレイのラジコンですよ、奥さん!アメリカでも何度も開発中止になりそうになったテクノロジーが手に入る!ちなみに、大日本絵画のブースで新刊発売記念のサイン会をしてた、岡部いさく先生の背後にサンプルが置いてありました(笑)。ガンダム関係では、ホビージャパンからバイブル「How To Build Gundam」が復刊されるそうな。バンダイのMGを経験してしまった復帰組があの頃の作例をどう感じるか?復刊よりもむしろ書評の方が気になったりして。
最後に、お口直しにKYOSHOのブースでパラパラなんぞ踊ってたギャルの写真を掲載。
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会場は確かに華やかになる。が、ポスター1枚\3,000とかいう法外な商売の展開はちょっと間違い。ここにはフリマや販売ブースでの買い物で、財布がスッカラカンの男しかいませんよ(笑)。

これにて”気になる新商品紹介”はお終い。次回は我がBlogModelersの力作たちを紹介します。

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書評<未来兵器の科学>

防衛技術協会の兵器入門書といえば、マジメな文章とシュールな挿絵のギャップが魅力。ふつう”図1-1を参照”とかあれば図表や写真が掲載されているものだが、表紙にあるようなほんわかイラストが文章を補足する。
「防衛技術ジャーナル」に掲載されたコラムをまとめたものである本書は、いわゆる将来兵器を陸・海・空と誘導兵器に分けて解説している。
高出力レーザーやUAVといった兵器は他の雑誌でもよく見かけるが、他ではあまり詳細な情報を見かけたことのない情報も掲載されている。いわゆるナノテクノロジーを利用したものだ。例えば火薬。現用の高性能火薬の分子構成や構成原子を変化させることにより、発生する化学エネルギーを増大させる。あるいはキャビテーションに代表される気泡(バブル)をコントロールすることにより、防御や攻撃に利用する。

現用兵器はいろんな進化はあるものの、1960年代あたりの技術をブレークスルーしたものはほぼなく、その延長線上にあると思う。その壁を突破することができるかは、本書にあるような技術の実現にかかっているだろう。

初版2007/04 日刊工業社/ソフトカバー

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F-4E IDF Completed

ハセガワ1/72F-4EファントムⅡ”クルナス2000”、完成しました。

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イスラエル国防軍は第三次中東戦争による損耗の補充として、1969年よりA-4EとともにF-4EファントムⅡを導入しました。その後、エジプトとの消耗戦争や第四次中東戦争などの実戦に投入され、多くのミグを撃墜するなど数々の戦果を上げましたが、同時にSAM(地対空ミサイル)により、多くの機体を失っています。

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その後、1980年代にはF-15あるいはF-16が新世代機として導入されましたが、F-4Eもその補佐として現役にとどまるため、近代化改修が計画されました。それが”クルナス2000”です。当初はエンジン換装を含んだ大規模なものでしたが、海外カスタマーがつかず、実際にはカイザーHUDの搭載など小規模なアビニオクス改修にとどまっています。

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キットはハセガワの1/72限定版をほぼストレートで製作。外観の相違点である空中給油プローブはホワイトメタルで再現されています。ピトー管とシートベルトをファインモールド製に交換、リベットをややキツ目に打ち直しています。
武装はラファエルとロッキード・マーティンが共同開発したAGM-142 PopEyeをチョイス。PABRAのレジン製品です。表面処理が粗く、ざらざらの塗面になってますが、やり直す気は起きずそのままにしています。いつか代替品を搭載してやりましょう。

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塗装はイスラエル機特有の砂漠迷彩。下面C314スカイブルー、上面がC310ブラウン・C313イエロー・C312イエローのカモフラージュをエアブラシのフリーハンドで吹いています。デカールはキット付属の119Sqをチョイスしています。

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空自の青ファントムあたりと並べると、塗装や搭載兵器に国家それぞれの事情が想像できて見ててあきません。まさに模型の醍醐味。まだまだロングノーズ・ファントムを製作したいところですが一旦、休憩。静岡SHS終了後はHME2009に向けて、「60年代」のヒコーキを製作していきます。

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F-16C Block52 Completed

アカデミー改1/72ロッキード・マーティンF-16C Block52”ポーランド空軍仕様”、完成しました。

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冷戦時代は共産圏に属し、ミグあるいはスホーイ製の戦闘機を装備していたポーランド空軍ですが、冷戦終結後はロシア圏を離れてNATOに加盟、西側の兵器を導入しつつあります。F-16ヴァイパーの導入ははその象徴ともいえるでしょう。2001年に導入が決定されたF-16C/Dはその一番機が2006年に到着。着々と戦力化をはかりつつあります。

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アカデミーのキットは、P&W製のエンジンを装備するKF-16Cのキットをほぼストレート組み。どうにも出来の悪いジェットノズルのみ、アイリスのF-15C用に交換してあります。ハセガワ用なので分割が違うため、パーツの切断が必要となりますが、直径などは違和感なく接着できます。搭載兵器はキットにあるGBU-31 JDAMを選択。ターゲティング・ポッドは他のキットからスナイパーXRを持ってきています。

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デカールはTWO BOBS製のものを使用。ちなみに今回の製作の参考にしたのがKAGERO社のミニ写真集ですが、こちらにも国籍マークと機体ナンバーのデカールが付属しています。ここらへんで買えますが、価格の割に使える写真集なのでおススメです。
塗装はTWO BOBSの塗装図通り、クレオスのC308とC306のカモフラージュ。実機の写真を見るとかなりイメージが違ってたりするんですが、混色のセンスがないのでビン生でエアブラシしています。

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前述のKAGERO社の写真集によると、搭載兵器リストにはAIM-120シリーズやAIM-9X、JDAMなど最新兵器が並んでおり(搭載している写真は見たことないのですが)、ロシアがNATOの拡大を懸念するのもむべなるかな、というところです。プラモ1つでいろいろ考えさせられますね。

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F-4E IDF Day4th

メキシコで発生した豚インフルエンザの変異体、5/7現在でまだ日本には上陸していないみたいだけど、検疫で”疑いがある”は多数報道されている。海外からインフルエンザを持って帰って来る人が意外と多い方にむしろ驚く。飛行機オタだからして、空港には不必要に早く言ってしまうタイプだが、あんまり長居するのも良くないかも。
そんなことには関係なく、IDFのF-4Eはデカール貼り。

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ハセガワの限定版キットのものをそのまま使用。今どきのF-16あたりだとかなり派手なマーキングがついてたりするんですが、F-4Eの時代はまだ地味ですね。限定版のデカールは白は透けてしまうものの、デカールフィットには強い。近年のハセガワ純正のデカールはハズレ、というパターンが定着してるけど、たまにいい状態もあるんだよな。この個体差がよく分からん。
デカールが乾燥したらクリアー掛けて仕上げますかね。

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劇場版 天元突破グレンラガン 【螺巌篇】を見てきた

暇にまかせて劇場版グレンラガンの後篇を見てきた。札幌はスガイの札幌劇場にて公開中。

この作品、TV放映時から多少あざとい部分あれど、友情とか前のめりの生き方とか無駄にアツくて好きだったのだが(岡田斗司夫氏いわく”いい意味でバカアニメ”)、この劇場版後編ではちょっと醒めてしまった。ラストバトルがあまりに過剰演出で、悪い意味であっけにとられるのだ。TV版最終回でギリギリのバランスだったのが、一気に崩れている。アツさが売り物とはいえ、やり過ぎはよくない。劇場版前編である【紅蓮篇】が敵の四天王との対決をオリジナルカットでうまいことまとめていただけに、ちょっと残念。
それと、新メカが搭乗した時の字幕など、GAINAX伝統の?演出もたった2時間の上映時間に何回もだと鼻につく。これも過剰演出だと思う。小劇場公開とDVDで見るのはオタクだけ、となっていろんな制限が外れてしまったのが裏目に出たのかなあ。

劇場の席についたときには「オタクアニメ、小劇場のレイトショーなのになぜかDQNカップルが後ろにいるなあ。前編では思わず涙しちゃったし、今回も泣いちゃったらどうしよ。ハズい。」とか思ってたのに、過剰演出のせいで感情移入できず。良かったような、悪かったような、である。

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F-4E IDF Day3rdあたり

吶喊工事でまたF-4E作っていたら、ゴールデンウィークも終わりかけ。時の流れがあまりにも早い。

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F-4Eのイスラエル空軍仕様です。F-16XLをSHSへ持ち込むとして、隣に並べる僚機がチェコ空軍仕様のF-16Cでは自分的に物足りない気がして、同じくIDFのF-4Eの箱を開けることにしました。組み立て手順はいつも通りのため省略。塗装は下面C314ブルー、上面のカモフラージュをC310ブラウン、C312グリーン、C313イエロをフリーハンドで塗装。
そんでもって武装はコイツをチョイス。

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PABRA製のAGM-142 Popeyeあるいはアメリカ空軍名HabNap。ミッドコースを慣性誘導、ターミナルをTV/赤外線画像誘導とする空対地誘導弾です。ロッキード・マーティンとラファエルの共同開発。サメっぽい外観が凶悪でしょ(笑)。アメリカ空軍が主にB-52Hに使う大型弾を、戦術機に搭載するIDFはやっぱスゴイ。

それはおいといて、やっぱりこれを輸送するのは厳しいなあ。間に合うか間に合わないかはともかく、ホワイトメタル製の空中給油プローブ、すぐに曲げて破断させてしまいそうだ。


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F-16C Block52 Day4th

札幌もようやく春ですよ。窓を開けてのエアブラシ作業もつらくなくなってきました。
そんなわけで、F-16Cは全体塗装。例によって塗装図を拡大コピーしてのマスキングで塗装します。

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ToBobsのデカールに同封されている塗装図の指定色でエアブラシ。グレーはC308、C306のカモフラージュです。実機イメージとはちょっと違う気もしますが、混色は苦手なのでビン生で吹いてます。それとレドームがC305で指定されていますが、これは明らかにC307の間違いでしょう。
そんでもって、スミ入れしてこんな感じ。

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後もうちょい。さて、通販で頼んどいた地物のアスパラが届いたので、この連休はアスパラ三昧としましょう。

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書評<「食糧危機」をあおってはいけない>

昨年の小麦や油類の価格高騰をきっかけに、さかんに日本では”食糧危機”が叫ばれている。
食料自給率は40%、さらに海外での水資源の枯渇や穀物のバイオ燃料への転換などにより、食糧輸入自体が困難になっていくのではないかと危惧されている。
本書はそうした論調に対する反論である。まず世界の人口動態予測そのものに疑問を投げかけ、それに基づいた食糧需給予測を疑う。さらに、多くの食料需給予測は「経済が発展すると食生活が欧米化する」といったありがち誤解に基づいており、世界の様々な食文化や宗教的な禁忌を無視していることを指摘する。
さらに食糧生産についても、そもそも欧米やオーストラリアは”大ざっぱ”な農業であり、豊作あるいは凶作に一喜一憂すべきではなく、また食糧生産余力もまだまだあるとしている。
そして、食糧はそもそも余っており、世界が押し付けあっているのが現状であることを明かしている。昨今、WTOをはじめとした貿易自由化交渉ではそれぞれの国が自国の農業を守るために市場開放を拒否しており、このことだけでも本書の指摘が概ね正しいと判断できる。食糧を売りたい国で世界は溢れているのだ。

世界人口が爆発し始めた1970年代、中国が驚異的な発展を始めた1990年代に、同じように食糧危機が叫ばれたことを著者は指摘する。だが、世界はそれを”なんとなく”乗り越えてきた。人は忘れやすい生き物だという著者の指摘には、まったく同意で恥ずかしくなるばかりだ。


ただし、本書の論旨からまったく外れてしまうのがサハラ以南のアフリカである。アジアの発展途上国がどの国も差はあれどもGDPを向上させ、食糧生産率を向上させているのに対して、アフリカは今だ政情不安と貧困の真っただ中である。日本はともかく、この地域に対しては何らかの取り組みが必要であろう。

初版2009/03 文藝春秋/ソフトカバー

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書評<謎解き超常現象>

昨今「アポロは月に行かなかった」説をはじめとして、オカルト方面というか陰謀論方面がにわかに活気づいている。なにせ9.11同時多発テロまで自作自演が疑われる世の中だ。本書はUFOや未確認生物、超能力など伝統的な超常現象から、前記した9.11の陰謀論まで様々な陰謀論の謎を暴いた小百科である。興味を持った分野については、さらに本書に掲載されている参考文献を読んで、知識をつける索引代わりにもなろう。

先月、別の部署の中間管理職さんとお酒を飲んだ時に、彼が「結局、世界はユダヤが支配しているんだろ」などと言うので、マジメに反論してしまった。普通に接していればごく常識人の課長さんでさえこんなことを言い出すこの
日本。声が出せるときには積極的に出していかなければならないと思う今日この頃である。

初版2009/04 彩図社/ソフトカバー

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