« 書評<ベスト&ブライテスト> | Main | 書評<Masters of the Ocean 写真集 現代のアメリカ空母> »

2009.07.20

書評<ヴァリアブルファイター・マスターファイル VF-1バルキリー>

「歌と美少女とSFを等価に描いたアニメ」であるマクロスシリーズであるが、VF-1バルキリーの存在がなければ、現在までシリーズが連綿と続くことはなかったと断言できる。そのくらいに衝撃的なメカであった。
本書はそのバルキリーが実在してしていたとしたら、との設定でバルキリーを解説している”設定お遊び本”である。”お遊び”とはいえその歴史、技術的特徴はいうに及ばず、実戦を生き抜いた機体の取材やパイロットのインタビューを掲載するなど、徹頭徹尾「世界の傑作機」に類する専門誌の体裁にこだわっている。
マクロスシリーズに関してはガンダムほど”正史”にこだわっていないので、「え、そうだったの?」的な記述も多い(オレが知らないだけかも)。それもまた楽しめる人のための本だ。
おしむらくは記述はほぼ大気圏内の記述に限られているため、ストライクバルキリーなど宇宙戦装備は登場しない。ここは<大気圏外運用編>の出版も期待したいところだ。

初版2009/07 ソフトバンク・パブリッシング/大型本

« 書評<ベスト&ブライテスト> | Main | 書評<Masters of the Ocean 写真集 現代のアメリカ空母> »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack

« 書評<ベスト&ブライテスト> | Main | 書評<Masters of the Ocean 写真集 現代のアメリカ空母> »

My Photo
August 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter


無料ブログはココログ