書評<アイゼン・フリューゲル2>
技術的年代は地球の西暦1940年代中盤、レシプロエンジンに代わり、ジェットエンジンが登場しようとして時代。だが空はいまだ”龍”が支配する架空の世界。そして今、国家の対立が風雲急を告げている。
純粋な研究機であったはずの愛機に機銃が載り、テストパイロットであったはずのカール・ハインツもまた、戦場に赴く。なぜ彼はそこに行かなければいけないのか・・・。
スピードと”龍”への挑戦が主題であった前作から一転、舞台は戦場である。それでもって完結である。何か物語の進み方が性急な気もするが、作者の意図通りなら仕方がない。主人公が戦場に向かう過程は非常にアツいが、物語の帰結は予想通りでもあった。プロペラからジェット、その先にあるもの。もうちょっと新しいものが欲しかったかな。
初版2009/12 小学館/ガガガ文庫
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