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書評<自衛隊89式小銃>

自衛隊の現用主力ライフルである89式小銃を実際の射撃訓練の模様からその構造にいたるまで、様々な面から解説したのが本書である。それだけではなく、種子島への鉄砲伝来から日本のライフル史を簡単に辿り、また89式と近い世代のライフルとの比較などを掲載、歩兵小銃を通して国防とは何かを探っている。

著者が元自衛官であり、様々なライフル射撃の経験者であるため、技術的な面では比較的ニュートラルに国産小銃を捉え、解説している。ダメなところはダメ出ししているし、褒めるところはしっかり褒めている。また、一時期流行した3点バーストの必要性の是非など、筆者の経験を通した”アサルトライフルとはかくあるべき”という主張も、100%とはいかなくとも、納得できるものであった。
昨今話題の事業仕分けでも、カラシニコフと国産小銃の価格差が話題に上った。そんな比較がいかに愚かで、いかに軍事のシロウトが安全保障を論じているか、陸軍装備の基本であるライフルに求められるものを検討するだけで分かる、タイムリーな解説書である。

初版2009/11 並木書房/ソフトカバー

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