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ちょいと下がりつつあるモチベーションを取り戻そう

2009年も暮れようとしています。
SHS2009、HME2009と大きなイベントを経ながら、今年の製作機数は12機。

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まあ、同じようなヒコーキをよく作ったものです(笑)。
今年は、自分自身にも転勤とそれに伴う札幌から静岡への引越しという大きな転機がありました。10月に環境が変わって仕事もバタバタしており、例え週末がフルに休みでも疲れからか製作に手が伸びないのが正直なところです。例え吹雪でも窓を開けてエアブラシを吹いてたあのテンションは、比較的マイペースな勤務環境のもと、仲間たちと定期的に会ったり、駐屯地記念行事に通ったりと、それなりにメリハリがついていたあの日常にあったから維持されていたと、つくづくも思います。
来年は早く自分なりの日常を取り戻して、モチベーションを上げていこう。なにせ、製作ペースが鈍っても、買い物の手は鈍らず、蜜柑山は増殖を続けてるのだから。

というわけで、来年も書評その他中心にゆるゆると更新していきますので、よろしくお願いします。

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書評<アイゼン・フリューゲル2>

技術的年代は地球の西暦1940年代中盤、レシプロエンジンに代わり、ジェットエンジンが登場しようとして時代。だが空はいまだ”龍”が支配する架空の世界。そして今、国家の対立が風雲急を告げている。
純粋な研究機であったはずの愛機に機銃が載り、テストパイロットであったはずのカール・ハインツもまた、戦場に赴く。なぜ彼はそこに行かなければいけないのか・・・。

スピードと”龍”への挑戦が主題であった前作から一転、舞台は戦場である。それでもって完結である。何か物語の進み方が性急な気もするが、作者の意図通りなら仕方がない。主人公が戦場に向かう過程は非常にアツいが、物語の帰結は予想通りでもあった。プロペラからジェット、その先にあるもの。もうちょっと新しいものが欲しかったかな。

初版2009/12 小学館/ガガガ文庫

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書評<キラー・エリート―極秘諜報部隊ISA>

アメリカにはいわゆる諜報機関が数多くある。CIA(中央情報局)、NRO(国家偵察局)、NSA(国家安全保障局)などなど・・・。それは技術的手段や、国家レベルあるいは軍が求める情報の違いゆえである。そのなかで専門家にもあまり知られることがなかったのが特殊部隊の尖兵ともいうべきISA、あるいはアクティビティと呼ばれる部隊である。イラン大使館人質救出失敗事件を機に発足したこの組織は、デルタなどの実行部隊にさきがけて現地入りし、SGINTやCOMINTといった電子情報収集やHUMINT(人的諜報活動)を駆使して情報を収集する。堅い官僚組織の軍にあって、エリートでありそれゆえ疎まれる存在の彼らは解隊の危機もあったが、時代は変わった。重厚長大な通常戦争から、不正規戦を中心にした長い戦争への移行である。特殊部隊を信奉するトップの後押しを受けて、彼らは”戦場”を闊歩する。

イラン人質救出作戦の失敗から、アメリカの特殊部隊は2つの教訓を得て、それに対応する。1つは作戦行動にあたって、自前で情報を確保すること。1つはアメリカ4軍の特殊部隊を統合し、軍同士の根深い対立から距離をおいてスムーズに作戦を実行すること。前者がISAの設立、後者がSOCOM(アメリカ特殊作戦軍)の発足である。本書はイラン人質救出作戦以後のISA設立から、直近のイラク戦争までのISAの活動を解説するものである。アメリカ特殊部隊が活動するところ(あるいはそうウワサされる場所)には常に彼らの影があった。また、特殊部隊が軍の中のはぐれ者ではなく、作戦行動のメインストリートを歩く存在になる過程を描くものでもある。
彼らの活躍は確かに目覚しいが、軍の幹部が彼らの存在が疎ましいのも分かる気がする。それは本書の巻頭で、アメリカを泥沼のイラク戦争に導いた人物の一人であるラムズフェルドを、ある意味で賞賛していることに象徴される。自分のような一般的なミリオタも含めて、冷戦時代の価値観を引きずった人間と、特殊部隊の側の人間とは思考回路が異なるのである。”不正規戦の時代”といわれて久しいが、我々シビリアンの思考も変わらなければならないことを示唆している。

初版2009/11 集英社/集英社文庫

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書評<ASSAULT GIRLS AVALON(f)>

押井カントクの新作「ASSAULT GIRLS」の自身によるノベライズ。「ASSAULT GIRLS」はいわば「AVALON」のスピンオフであるが、「AVALON」のノベライズが映画の続編的な作品であったのに対し、本書は情報を総合する限り、素直に脚本を小説にしたっぽい(静岡での公開はまだ未定なので、未見なんです)。
押井カントクの小説といえば、本筋に関わらないディテールを延々と書き綴るスタイル。いわゆる信者以外にはすこぶる不評なわけだが、本作に関しては、例えば主人公たちが使うライフルの解説なんかも最低限にしてあり、ほとんどライトノベル的な、あっさりしたものになっている。非常に物足りない。本人もたびたび口にしているようだが、なんか表現の方向が変わっていっているようである。だがときどきは、昔を思い出して欲しい。

初版2009/12 徳間書店/ハードカバー

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書評<神の足―サッカースーパースター技術録>

読み手によって比較的好き嫌いがハッキリするものの1つが、サッカーを巡るルポ・批評・解説本であろう。その中で、筆者である西部謙司氏は否定派があまりいないライターである。本書はその著者が世界のスーパープレイヤーたちを新旧取り混ぜ、彼らの技術を解説している。自分はJリーグ好きなので、実はあんまり見たことのないプレイヤーもいるのだが、それを”見た気”にさせるのが、著者の観察力と文章力だろう。プレイヤーの立ち姿や足の動きが的確に表現されている。スタープレイヤーたちの技術的背景も合わせて吸収し、プレミアリーグなんかを見れば、その面白さが何倍にも増すこと請け合いである。

初版2009/12 コスミック出版/ソフトカバー

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書評<プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー >

脳に異常タンパク質が凝集し、その機能が失われていき死に至る病、伝達性海綿状脳症。またの名をプリオン病。現在の食品業界が用いる殺菌方法を突破し、種の壁さえ乗り越えて伝播するプリオン病。狂牛病の名で日本でも一時期、ヒステリックな反応を呼び起こしたことは記憶に新しい。そのプリオン病のメカニズムを説明した科学者はノーベル賞も受賞しているが、プリオンと呼ばれる異常たんぱく質そのものを発見したわけではない。実はプリオン説はまだ仮説に過ぎず、異説が存在する。本書は筆者がプリオン説に基づいて伝達性海綿状脳症を解説し、それに反論を試みる。

本書の初版が2005年だが、2009年末の今だプリオン説を全面否定あるいは肯定する研究結果は為されていない。治療法が見つからないのならともかく、原因も今だ確定しないところに、この病気の異常さが強調される。本書はプリオン説とその異説について、そのメカニズムと、また我々が知ることの少ない病原体の観測方法を分かりやすく解説してくれる。電子顕微鏡ですべてが分かるはずもないし、何万匹もの実験用マウスを犠牲にしても結果が望んだとおりに出るとは限らない。そんな最先端医療の一端を垣間見ることもできる本書は、ただの科学解説書異常の価値があるだろう。

初版2005/11 講談社/ブルーバックス

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書評<フットボールの犬―欧羅巴1999‐2009>

マイナーなフットボールの現場が大好きな著者が、リーガ・エスパニョーラあるいはプレミアリーグといった華やかな舞台の影で連綿と続く”フットボール・ライフ”を訪ねてまわるコラム集。書き下ろしではないが様々な国の様々な表情を捉えた、著者のフットボール・コラムの集大成といえるものである。
スコットランドやアイルランドといった多少はメジャーな場所から、バルト3国やフェロー諸島、あるいはマルタ島など、ただでさえ日本から地理的に遠く、その土地がどんなところか分からない場所まで、フットボールあるところに著者は現れる。その土地で行われているフットボールを見ればその国の国情が色濃く反映されている。少ないスタジアムを共有するリーグ。宗教の壁から、国境を越えて他のサッカー協会に加盟するクラブ。そして著者が訪問する街は小さいがゆえに、思わぬ邂逅も会ったりする。まさに旅とフットボールの楽しみがつまった一冊である。

初版2009/11 東邦出版/ソフトカバー

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書評<テスタメント・シュピーゲル1>


西暦2016年、オーストリアの国際都市ミネアポリス。機械化された肉体を武器に重犯罪者たちと対峙する”特甲児童”たち。繰り返されるテロリストたちとの戦闘が、彼女たちを消された過去へ導く。記憶から抹消された暴走、自分たちの過去に纏わりつく大きな犯罪の影。チームを組んでいた3人の少女がそれぞれの過去と立ち向かうため、独自の捜査活動をはじめる。

レーベルの枠を超えて、同じ世界で2つの物語を紡いできた「シュピーゲル・シリーズ」の最新刊。クライマックスに向かうにあたって、2つの物語を1つに統合した新章突入第一弾、という形になっているが、本作に関してはほぼ<オイレン・シュピーゲル>の登場人物たちの視点で物語が描かれている。
内容はネタバレになるのでふれないが、よりシリアスなミステリーになっている感が強い。また、本来は脇役であるはずの彼女らの上司、大人たちが信念を貫いて行動する場面が印象に残る。ここらへんは本来の想定読者層ではないおじさんの自分の読後感か、それともこれが最後のライトノベルと公言する著者の変化か。何にせよ、長い物語で主人公の成長とともに、著者も変わっていくのも当然であろう。
なお、あまり登場しない「スプライト・シュピーゲル」の面々だが、それでも鮮烈な印象を残す。こちらがわの物語の決着も、また楽しみである。

初版2009/12 角川書店/角川スニーカー文庫

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<ホビーのまち静岡 クリスマスフェスタ09>に行ってみた

今週末に開催されているホビーのまち静岡 クリスマスフェスタ09に行ってみた。プラモ業界の中心地である静岡のメーカーがメインとなり、大きく”ハンドクラフト”でくくった展示会を自治体などと組んで開催するイベント。ツインメッセの北館がメーカーブース、南館が様々なハンドクラフトのサークルの展示会といったところ。
ということで、各メーカーのブースもいつもとは違った展示。
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ハセガワもいつもと違ってトライツールをメインに展示、親子プラモ製作教室など開催して”作る”をテーマにしている感じ。
対してバンダイは今流行のエコをメインに据えている。
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パーツ成形の際の不要部分をリサイクルしたガンプラを販売。その他、バンダイホビーセンター限定のグッズを販売。さすがバンダイ、商売は忘れてません。
タミヤのミニ4駆大会を横目に眺めつつ、サークルブースへ移動。
こちらは手芸、洋裁や和裁、木工細工、あるいは造花など、ありとあらゆる手作り品のサークルや、専門学校のブースが並ぶ中、メインはタミヤの工芸教室。
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オレらにはおなじみのプラ板やプラ棒、あるいは塗装素材を使って工芸品を作る体験教室。こちらは地元ニュースにも取り上げられていて、出荷量が10年前の半分に減っている現状打破をはかり、新規顧客を獲得する策の一環だそう。
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市販の素材でこんなものも作れるらしい。ここらへんの工夫は、常に新商品あるいは完全なキットを求めるオレらモデラーも参考にすべきことかも。
マニアックな色が薄いイベントでも、やっぱり買い物せずにいられない。
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”職人堅気”の0.1mm厚のカットソー。市販のエッチングソーは刃が刻んでないそうで(ギザギザになってるだけ)、このソーは鋸メーカーと組んで開発、目立てをつけるとともに、刃の広がりをなくして精密なカットに使えるものにしたそう。パーツをカットさせてもらったんだけど、確かにモノが違う。¥2800と高い価格は個人の判断ということで。

プラモだけだとやっぱり”男の世界”になってしまうので、家族向けのイベントとしてこんなのも楽しいかも。メーカーさんもいろいろ考えてるね。
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最後に、教室でメーカーのベテランさんに組み立て方を教えてもらう子供さんの写真。こういう風景が少しでも増えるといいですね。

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書評<湾岸MAX SPEED RUNNER>

首都高湾岸線はチューニングカーの”最高速トライアル”の舞台として、つとに有名である。本書は「ミソジーズ」という湾岸のベテランが集まるチームを中心にすえ、GT-R、スープラ、フェアレディZをはじめとした国産車やポルシェのチューニングカーと、そのオーナーたちの最高速とクルマにかける思いを特集したものである。

自分を含めた一部の人々はなぜ、チューニングカーに魅かれるんだろう、と考える。90年代前半に確かにGT-Rをはじめとした国産車が公道ナンバーワンだった時期があったが、今やセレブ向けのスペシャルカーの方が速いだろうし、時代がガソリンを撒き散らすハイパワー車を許さない。その証拠に、本書に登場するクルマたちはBNR34で時代が止まっている。だが、彼らはまだ現役で走り、まだチューニングも進化の途中だ。湾岸を走る当事者たちは永遠に未完成かも知れない改造車に手をかける愛情、世話になったチームの看板を守る意志、違法性とスピードという麻薬にハマる。自分のような当事者でない傍観者は、そのアツさにあてられる。
本書では、生々しい事故の様子も逃げることなく語られる。それも含めて、体温が上がるムックである。

初版2009/12 東京三世社/ムック

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書評<自衛隊89式小銃>

自衛隊の現用主力ライフルである89式小銃を実際の射撃訓練の模様からその構造にいたるまで、様々な面から解説したのが本書である。それだけではなく、種子島への鉄砲伝来から日本のライフル史を簡単に辿り、また89式と近い世代のライフルとの比較などを掲載、歩兵小銃を通して国防とは何かを探っている。

著者が元自衛官であり、様々なライフル射撃の経験者であるため、技術的な面では比較的ニュートラルに国産小銃を捉え、解説している。ダメなところはダメ出ししているし、褒めるところはしっかり褒めている。また、一時期流行した3点バーストの必要性の是非など、筆者の経験を通した”アサルトライフルとはかくあるべき”という主張も、100%とはいかなくとも、納得できるものであった。
昨今話題の事業仕分けでも、カラシニコフと国産小銃の価格差が話題に上った。そんな比較がいかに愚かで、いかに軍事のシロウトが安全保障を論じているか、陸軍装備の基本であるライフルに求められるものを検討するだけで分かる、タイムリーな解説書である。

初版2009/11 並木書房/ソフトカバー

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書評<できそこないの男たち>

有性生物の基本は”女性”である。様々な事実からそれは明らかであり、遺伝子レベルでも受精卵から男性が発現するキーとなる遺伝子が発見された。つまり、どの生物もオスは基本的にどこか不完全なものであり、生物学的にいえば女性は男性より弱い。ではなぜ、人間の男性は今のような社会的役割につくことになったのか?著者独特の推論を考察する。

著者の作品を読むと、同じ感想ばかりだがやはりこういわざるをえない。「なぜ生物学者がこんなに文章がうまいのか」と。分子生物学は難解なところも多い学問だが、生物学者たちのスキャンダルや、詩的なメタファーを交えて読者にそれを分かりやすく説明する。基本的に書き下ろしではないので、ややテーマが散漫ではあるが、一気に読ませる面白さがある。専門的にいえばやや突っ込みどころも多いが、類似の遺伝を扱った書物に比べればその科学的根拠はしっかりしており、読み物として一流であることは確かだろう。

初版2008/10 光文社/光文社新書

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書評<たんたんたたた―機関銃と近代日本>

日本でいえば明治時代に前後して、歩兵が使う小火器は自動火器の時代となる。様々な口径、様々な作動方式の機関銃がヨーロッパあるいはアメリカで発明され、現在の小火器の基礎はこの時代に作られた。日本でも様々な機関銃が輸入され、その後に正式なライセンス生産あるいは違法な「見取り」と呼ばれるコピー品の生産が始まる。日露戦争以後の帝国陸海軍に導入された機関銃を後継別に辿り、当時の日本の工業力で何ができたか、何ができなかったかを示唆する。

外部動力に頼らない機関銃の作動方式は大別して2種類ある。反動利用方式と、ガス圧利用方式である。燃焼ガスのエネルギーを次弾装填に用いるガス圧利用方式に対し、完全にパーツの噛み合いで作動する反動利用方式はそのパーツの公差への要求が桁違いに高い。旧軍はついに完全な反動利用方式の機関銃を手にすることができなかった。それは基礎工業技術の欠如であり、戦場での戦略・戦術以前の問題として、国家が維持する技術力の段階で、日本の敗戦が必然であったことが分かる。一部の優秀で、先見性のある技術者の存在がなまじ「欧州に追いついた」と感じさせたことは、どこか寂寥感を感じさせる。
翻って現代。どの国の小銃メーカーでも、そのパーツ製造に日本の優秀なマニシング・マシンが不可欠になっている。この事実だけでも、日本があの敗戦から以下に多くのものを学んだかが分かる。

初版2209/07 光人社/光人社文庫

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書評<ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争>

綿密な調査に基づくノンフィクションを上梓したきた著者の遺作となる長編である。朝鮮戦争について、マッカーサーはじめとするアメリカ・北朝鮮・中国の指導部層の動きと、戦場で凄惨な戦闘を繰り広げる兵士たち、両面から掘り起こし、その後の世界にもたらしたものを示唆する。

前線の兵士の戦闘についての記述も多数あるものの、それは地上戦に限定され、例えば華々しい仁川への上陸作戦についても、戦闘そのものよりも作戦実施に至る経緯の方が詳しく記述される。なので、あくまで朝鮮戦争の政治的な動きを追った長編ということができるだろう。その主題は第一に、極東で王様の如く振る舞うマッカーサー率いる東京司令部と、装備も覚悟も不足した兵士たちが戦う戦場の、悲惨なまでにかい離した現実認識への批判である。勝者のいない朝鮮戦争で、あえていえば勝者は毛沢東であるわけだが、それゆえの悲惨な独裁政治も後日談として描かれ、マッカーサーや毛沢東に代表される独善的な指導者が、その独善ゆえに判断を誤り、誤算を続けていくかがよく理解できる。
著者は「ベスト&ブライテスト」でベトナムで泥沼にはまっていくアメリカ政府の指導者層を描いたが、本書はそれに繋がる作品となる。そして現在の対テロ戦争まで、歴史というものはどうしてそこまで繰り返されるのか?そうした疑問を強く感じさせる読後感であった。

初版2009/10 文藝春秋/ハードカバー

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