書評<神の足―サッカースーパースター技術録>
読み手によって比較的好き嫌いがハッキリするものの1つが、サッカーを巡るルポ・批評・解説本であろう。その中で、筆者である西部謙司氏は否定派があまりいないライターである。本書はその著者が世界のスーパープレイヤーたちを新旧取り混ぜ、彼らの技術を解説している。自分はJリーグ好きなので、実はあんまり見たことのないプレイヤーもいるのだが、それを”見た気”にさせるのが、著者の観察力と文章力だろう。プレイヤーの立ち姿や足の動きが的確に表現されている。スタープレイヤーたちの技術的背景も合わせて吸収し、プレミアリーグなんかを見れば、その面白さが何倍にも増すこと請け合いである。
初版2009/12 コスミック出版/ソフトカバー
« 書評<プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー > | Main | 書評<ASSAULT GIRLS AVALON(f)> »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 書評<ベリングキャット ――デジタルハンター、国家の嘘を暴く>(2022.08.28)
- 書評<バルサ・コンプレックス “ドリームチーム”&”FCメッシ”までの栄光と凋落>(2022.05.25)
- 書評<冷蔵と人間の歴史>(2022.05.24)
- 書評<ザ・コーポレーション>(2022.05.23)
- 書評<狩りの思考法>(2022.04.19)
The comments to this entry are closed.
« 書評<プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー > | Main | 書評<ASSAULT GIRLS AVALON(f)> »
Comments