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2010.01.18

書評<無人機とロボット兵器>


グローバルホークやプレデターの例をあげるまでもなく、すでに相当数の無人機がイラクやアフガンの戦場に投入されている。偵察・観測など、従来から無人機を投入している分野に加えて攻撃任務にも用いられており、今後はさらに多くの無人兵器が開発・投入されるだろう。本書はアメリカ海軍や海自で運用された無人ヘリ、DASHの失敗に始まる1960年代以後に開発された無人機について解説、将来の戦場を予測していく。

強固な核武装論者であったはずの著者が、無人兵器積極導入論者に宗旨替えしたらしい。本書は事実あるいは業界内のウワサを交えて無人兵器を紹介している。特に目新しい情報はないが、そこかしこに見られる中国への警戒感は著者らしい。隣国の脅威に対し、自衛隊あるいは海上保安庁への無人機導入がいかに有効かを主張している。
本書のもう一つの特徴は「ディーゼルエンジンへの異常な愛情」だ。無人機のエンジンとして航空機用あるいは車両用ディーゼルの搭載が提案されているのだが、その記述が長いこと長いこと。ヨーロッパはじめとしてディーゼルエンジンが見直されているのは分かるが、本筋とはまったく関係ないと思うのだが。

初版2009/12 並木書房/ソフトカバー

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