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書評<クライフ公認 「トータル」フットボーラーの全貌 >

サッカー界のカリスマといえば、その代表となるのがヨハン・クライフであることに異論は少ないと思う。選手時代はその卓越したテクニックと戦術眼で”トータル・フットボール”を生み出した一人であり、監督としてもバルセロナでいくつものタイトルを獲得している。今もオランダのサッカー界あるいはバルセロナで影に日向に大きな影響力を持っている。本書は彼の周囲の人間あるいは本人のインタビューを通して、プライベートを含めたクライフがどんな人物かを浮き彫りにしている。

自分が所属していた瀬戸内の小さな島の中学校のサッカー部でさえ、ナンバー14のユニフォームは常に中盤のエースがつける番号であった(決してナンバー10ではない)。それほどクライフの影響力は絶大だ。サッカーの面だけではなく、人としてのその個性は、多くのエピソードを生み出している。本書は本人公認でありながら、クライフのマイナス面も含めて紹介されている。
印象的なのは、そこかしこで見られる”騙し(フェイク)”が彼の人生の折々で見られること。”クライフ・ターン”とは、ただのフェイント・テクニックではなく、彼そのものを表しているのだと感じる。

初版2009/12 東邦出版/ソフトカバー

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