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書評<蘇る零戦~国産戦闘機vs.F22の攻防>


新聞を読んでて不思議なことのひとつが、F-22をハイフンを除いてF22と表記すること。本書の著者はタイトルからも分かるように新聞界の出身であり、軍事の専門家ではない。
なので、例えばF-22について、しょっぱなから間違いが見られる。F-22のいわゆるステルス性能は敵地への侵攻能力のためではなく、絶対的航空優勢を獲得するためである。その基本的な誤解が、グアムや嘉手納へのF-22展開を、対北朝鮮政策に結びつける誤解へ結びつく。F-22の太平洋地域への展開はアメリカ空軍のグローバルな遠征の一環であり、記憶に新しい嘉手納への初展開時の遅れは、当時の対北朝鮮交渉への気遣いではなく、技術的な理由である。
ということで、すでにここで読む気が失せてしまう。本書は航空自衛隊へ自国の戦闘機の採用をせまるアメリカ政府と、なんとか自主開発を進めようとする防衛庁内局などとのせめぎ合いを取り上げているわけだが、しょっぱなの誤解が、本書全体におよんでいるのではないかと判断せざるをえないのである。例えば、空自幹部への取材一つとっても、なにか曲解が存在するのではないかと思ってしまう。パラパラとめくると技本のATD-X(先進技術実証機)に関する情報もあるので、非常に惜しいとは思うのだが。

初版2009/10 新潮社/ハードカバー

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Comments

ぼくなど、題名を一瞥しただけで
「そもそもF-22が代替すべきなのはF-4EJじゃないのか?今から開発なんて、間に合わないだろう?この筆者、いま、それを問うてるのか?」
と思って手にすらしないでしょう。

肝要な読者に恵まれるというのは、作家にとっての最大の贅沢だと思いますw

Posted by: Mach0.9 | 2010.01.13 at 22:33

>Mach0.9
私も購入してから書評してるわけですからね(笑)。
もちっと考えて購入しようと思います。

Posted by: ウイングバック | 2010.01.15 at 08:35

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