書評<サッカーを100倍楽しむための審判入門>
とかく批判を受けがちなサッカーの審判。だが、審判が実際にはどんな資格を持ち、試合前はどんな準備をしているのか?あるいは審判委員会の中でどんな評価を受け、ジャッジはどんなふうに変わっているのか?審判の世界の実際について、日本サッカー協会の審判委員長自らが解説する。
日本サッカー協会の審判委員長が、Jリーグの公式戦の”疑問の判定”について説明し、審判個々について実名で批判あるいは賞賛をする。これだけでも、この本を読む価値が思う。サッカーは一瞬で局面が変わるスポーツであり、スピードアップが著しいモダン・サッカーでは、審判の負担も非常に高まっている。そんな中で審判がどんな判断をしているのか、サッカー観戦を見る目が変わる1冊だ。
Jリーグのコアサポータークラスになると、試合当日のマッチデープログラムを見て、相手チームだけではなく主審の名前まで混みで試合展開を予想する。サポーターの観戦レベルも上がり、贔屓目で我がチームをかばうあまりブーイングをしてるのではない。そこのとこも、審判委員長には分かってほしいものである。
初版2009/12 講談社/ソフトカバー
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Comments
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相変わらずの読書量ですね。
どのスポーツでも審判あっての競技だと思います。
もっと注目されても良いと思います。
こちらは相変わらずまだまだ雪が続きますよ。
Posted by: 高○ | 2010.02.13 23:03
>高○さん
最近は夜の街に遊びに行かない分、ますます暇になってきてます。
こちらは雪はもちろんないのですが、それでも冷えますね。
お互い、体には気をつけましょう。
Posted by: ウイングバック | 2010.02.14 16:27