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2010.02.16

書評<サッカー日本代表システム進化論>

80年代初期、日本の代表選手たちがアマからプロに変わっていく端境期から、とりあえずはワールドカップ出場常連国になっている現在までの日本代表のシステムはどう変化してきたのか?当時の選手たちやコーチの証言から、監督の個性や選手たちの力の向上まで交えて、その変化を分析していく。

サポティスタでも触れられているが、本題はシステムの変遷を辿ることではなく、日本代表のサッカースタイルの変化を分析することで、いかに日本サッカー協会の方針がブレているかを暴くことなのではないかと思う。それまでの監督の不満点を解消する人事といえば聞こえはいいかも知れないが、肝心の「どんなサッカーを目指すのか」が抜け落ちているので、システムや戦術がガラリと変わる。それでは前監督の積み上げたことが無と化してしまう。監督が変わるごとにリセットしていては、世界に伍する「日本スタイル」の確立など、いつまで経っても無理だろう。
日本サッカー協会は、これまでフランスの強化スタイルを模倣していたが、今年からはそれをスペインに変えたようである。なんというか、協会サイドは反省する気がまったくないな、こりゃ。

初版2010/02 学研パブリッシング/新書

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