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書評<機龍警察>

非対称戦の常態化に伴う、市街戦あるいは近接戦闘の頻発に対し、戦闘を有利に進めるための回答として開発された二足歩行兵器「機甲兵装」。歩兵戦闘に革命をもたらしたそれは、やがて犯罪の道具として一般社会に登場することとなる。警視庁はその特殊な犯罪への対抗策として、「龍機兵」と呼ばれる装備を用いた特捜部を設立する。外部からの人員を組み入れたその組織に、既存の警察組織は大きく反発する。そこに、機甲兵装を用いた立て篭もり事件が発生。特捜部はSATと対立する。

「踊る大走査線」以来、、何か取り沙汰される警察という特殊かつ閉鎖的組織が抱える問題。犯罪組織がもたらす銃火器を用いた重犯罪。それらとリアルロボオタの夢である二足歩行兵器を組み合わせた警察小説である。傭兵をはじめとした個性的なキャラクターを配しながらも(わるくいえば非現実的な)、現実の警察組織を登場させることで現実感を漂わせる。パターンとしてはパトレイバーそのものだが、ミリタリー感が強く描かれており、個人的には非常に好みである。これは意図してのことだと思うが、本作のワクの外に設定されている世界観などが、Z続編でより深く描かれれば、これは大化けする、かも。

初版2010/03 早川書房/ハヤカワ文庫JA

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