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書評<「グリーン・ミリテク」が日本を生き返らせる! >

地球規模の気候変動の危機が叫ばれる昨今、アメリカ4軍も省エネや環境対応と無縁といられず、バイオ燃料を使用して戦闘機を飛ばす試験など実施している。とはいえ、これは建前。不安定な中東情勢に価格が左右される石油に頼らずに任務遂行ができるように、というのが本音であろう。
他方、アメリカよりもよほど中東の石油に依存している日本だが、そうした事態への対応は聞こえてこない。イランが核開発に突っ走り、ますますキナ臭くなっている昨今、著者はこれに気候変動が重なれば、中東の諸国家は騒乱に巻き込まれ、ガソリンの価格がリッターあたり1万円にもなろうと予測する。著者はまずアメリカ4軍の燃料事情を解説し、そこに著者が見立てる世界情勢を重ねあわせ、日本がとるべき安全保障策はどんなものかを提言する。

兵頭二十八氏が著者ということで、読む価値なしと考えるミリオタの方も多いと思う。その極端な中国警戒論はミリオタでさえ(ミリオタだからこそ)、ややトンデモ理論に思える。そこらへんの情報と著者の推測を取捨選択すれば、本書から有用な情報や理論を引き出せると思う。抽象的な”エコ”を連発するよりも、軍事面を含めて気候変動と石油価格の高騰に備えることは有用だし、欧米はキレイごとを言いながらも北極海航路の開設準備など、それに備えつつある。そろそろ自衛隊も、気候変動や石油価格高騰に備える戦略を考えなければなるまい。

初版/2010/03 メトロポリタンプレス/ソフトカバー

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