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書評<ゲート3>

銀座に突如開かれた異世界の門が開かれた後、幾多の戦闘と交渉を経て、ようやく日本政府と帝国の和平が実現するかにみえたが、帝国の政変により、それが遠のいていく。そればかりか、帝国の穏健派と日本政府代表団が帝国領土に軟禁されることとなる。事態を重くみた日本政府は、空挺降下を発端とした大規模な救出作戦を敢行する。

「ファンタジー世界で自衛隊はいかに戦うか」シリーズ第3弾。本書では影で暗躍する一人の女とその配下の工作により、混乱が増した世界が描かれる。本作のキモはやはり空挺降下と救出作戦だろうが、外交的な駆け引きもまた読みどころだ。これまではいろんな偶然が重なって、異世界で好感度100%だった自衛隊だが、それを貶める敵国のゲリラ活動やマスコミ報道が展開され始め、苦難の道がはじまるフラグも立っており、ますます物語のスケールが大きくなる予感のする第3作である。

しかしねえ、ネット初の物語がリアル書店で注目作品として平積みされるとはねえ・・・電子書籍などなど出版業界も微妙な局面に入っているが、現実は容赦なく融合が進んでいるねえ。


初版2010/12 アルファポリス/ソフトカバー

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書評<サッカー 最強の戦略・戦術論>

スポーツライターというのは意外と人によって好みが分かれるもので、自分は本書の著者である西部謙司氏の分析と文章が好きであり、著書もたいてい購入している。
だが、本書の内容は薄い。まず表題のように<戦略・戦術論>のワンテーマ書ではまったくない。ワールドカップや日本代表、クラブチームの事例が散文的に掲載されている。本書は様々な媒体の掲載分をまとめたものにしか過ぎない印象だ。ワールドカップならワールドカップ、JリーグならJリーグで掘り下げて<戦略・戦術論>を語ってほしい。単行本を買う人は、それを期待しているのだと思うのだが。

初版2011/11 PHP研究所/ソフトカバー

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書評<珍獣の医学>

犬と猫以外のペットを”エキゾチック・ペット”と呼ぶそうだ。ウサギやブタといったほ乳類、ヘビやカメレオンなど爬虫類、果てはカエルの珍種など、その幅は非常に広い。だが、獣医学はそれにまったく追いついておらず、臨床医が創意と工夫でエキゾチック・ペットの怪我や病気に対応しているのが現状である。本書はそうしたエキゾチック・ペットを自らも愛し、獣医師である著者が、それぞれの動物の典型的な症状、あるいは世にも珍しい症状など、知られざるエキゾチック・ペットの臨床現場を紹介していく。

多くの人には縁遠いエキゾチック・ペットたち(自分はエキゾチック・ペットという言葉さえ知らなかった)だが、それらがどんな病気にかかり、怪我をするのかになると、さらに知ることができない。それを知ることができるだけでも興味深いし、日本の狭い住環境で家畜化されていない動物がどんな問題を抱えるかもまた興味深い。もちろん、獣医師である著者の奮闘ぶりも目を見張るものがある。ビジネス抜きでないと、なかなか出来ない事例がたくさん掲載されている。
とりあえず、自分にはエキゾチック・ペットの飼育は出来そうにもない、ということがよく分かりました。

初版2010/12 扶桑社/ソフトカバー

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書評<蘇るスナイパー>

かつてのベトナム反戦運動の闘士たちが、次々と狙撃される事件が発生する。捜査線上に浮かんだのは、ベトナム戦争時の狙撃の名手。状況証拠や動機が彼の反抗であることを匂わせるが、彼もまた自殺とされる状況で発見される。事件は落着するに見えたが、FBI捜査官ニック・メンフィスは不審を抱き、親友のボブ・リー・スワガーに現場検証を依頼した。ボブは、正確過ぎるその狙撃は、自殺した狙撃手には不可能であるという結論をニックに提示。ニックは再捜査を開始するが、ニックに有象無象の圧力がかかりはじめる。

日本のヤクザと日本刀で斬り合ったり、娘を助けたりと、少々変化球が続いたスワガー・サーガだが、本作は狙撃とライフルをテーマに戻した”復活”作である。完璧すぎる射撃のトリックを解いた後も、親友ニックを助けるために敵アジトに侵入、銃撃戦を繰り広げるなど大活劇を繰り広げる。
しかし、本作で印象に残るのはニックとFBIの戦いの方だ。今回の事件の黒幕に、ニックは身に覚えのないスキャンダル報道を仕掛けられ、窮地に陥る。ニックを助けようと主張する若い捜査官に、ベテラン捜査官がマスコミがなんたるものか語る場面、ニックがロビイストの”脅し”にも屈しない場面は、何度も読み直してしまう名シーンだ。スワガー・サーガの見事な復活である。

初版2010/12 扶桑社/扶桑社ミステリー

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F-4B Day2nd

久々のネービーファントム、今日は一気に土の字に。
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2機いっぺんくらいなら、なんとか自分にも問題なく進められそう。ただしこれはサブタイプが一緒だからで、例えばB型とJ型同時進行だと、どこかでなにかを間違える自信がある(笑)。
それと今回は以前Hannantsで間違えて買ったアイリス製のフジミ用ジェットノズルを使うつもりで、胴体パーツを一部カットしています。メーカー違いだけど、まあフツーにフィットするだろ、と思ってたら意外としっくりこない。アイリスがマジメに仕事してることが分かりました。使えないこともなさそうなので、擦り合わせて進行することとします。

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F-4B Day 1st

年始一発目の製作はファントム祭りに参加するためにコレ、いきます。
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ハセガワ1/72ファントムⅡ。限定版のデカールを使用して、ベトナム戦争時のUSSコーラル・シー搭載のVFペア、VF-51とVF-111を作ります。写真のとおり、ウルフパック・デザインのフラップダウンセットとエアウェーブのエッチングパーツを使用して、主翼折りたたみ状態に挑戦。
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主翼パーツから動翼部分をカットして、フラップダウンセットを仮止めするとこんなふうに。今日はこの作業するだけで疲れました。パーツを切った貼ったするのはやはり気を使います。しんどいわー。

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EA-6B Completed

2011年1発目の更新となります。仕事の方がちょいちょいと忙しく、不定期更新になりがちですが、今年もユルリとよろしくお願いします。
忙しいとかいう話をしときながら、年末にバタバタと製作しておりましたハセガワ1/72グラマンEA-6Bプラウラー、完成しました。
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EA-6Bプラウラーはアメリカ海軍の艦上電子戦機。電子戦要員を搭乗させるため、同じくグラマン社のA-6Bを4座に改設計、頭でっかちなA-6がさらに頭でっかちになっています。垂直尾翼のESM機器を収容するためのフェアリングも電子戦機らしい外観上の特徴です。
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キットはハセガワの限定版をほぼストレートにて製作。ディテール過剰なキットが溢れる昨今となっては、少々スジ彫りがあっさり過ぎるきらいもありますが、スッと完成させることができるのはさすがのハセガワ。実機は日々進化する電子戦に対応し、ICAP-Ⅰ、ICAP-Ⅱなど能力向上のため改修が繰り返されているため、エッチングパーツの余りモノでアンテナを追加しています。またシートだけは目立つため、F-14A用のレジンシートを2セットほど奢りました。詳しい方はアンテナ配置の間違いに気づくと思いますが、ツッコミはなしの方向で(笑)。
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塗装はキティホーク搭載時のVAQ-136"GAUNTLETS"の2004年のCAG塗装機を再現。基本はC337、C307、C308のカウンターシェイドを明るめに塗装。電波の入射を抑制するためのカラー入りキャノピーは、ガイアのクリアーブラウンを薄く吹きつけ。実は一番最近の限定版を購入して(2007年版)製作していたのですが、個体差なのかデカールが割れる割れる。使い物にならないため、急きょショップに走り、このデカールが入ったキットを購入。デカールのみ使用しています。
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このEA-6Bもすでに後継のEA-18Gグラウラーの配備が始まっており、本機が引退すると、いよいよアメリカ空母艦上はホーネット・ファミリー一色となります。個性的な機体の引退は寂しいものです。
さて、年始からもアメリカ海軍機が続きます。

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