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書評<生命の跳躍――進化の10大発明>

太古の地球に生まれた小さな生命は、いかに現在の地球に満ちる生物に進化してきたのだろうか?著者はその飛躍に10の飛躍を上げる。生命の誕生/DNA/光合成/複雑な細胞/ 有性生殖/運動/視覚/温血性/意識/死である。それぞれが進化論そのものを否定し、インテリジェンス・デザインを肯定するかのごとく、複雑で画期的な発明である。それらはどのようにして生み出されたのか?本書は最新の生命科学を駆使し、それらが現在にいたった道筋をたどる。

価格が非常に高く、手に取るにはなかなか度胸のいる一冊である。しかしながら、本書に取り上げられる”10の跳躍”はそれぞれ1冊の本で論じても足りないほどのテーマであり、進化論に興味がある人ならばどれもその進化の謎を知りたい事柄であることと、その情報の正確さを考えれば安いものかもしれない。それくらいに濃厚なテーマの著書である。有力な仮説を紹介し、それを著者が持つ豊富な周辺知識で検証していく。それぞれのテーマが重なり合い、重層的に進化論を証明するその組み立ては見事としか言い様がない。正直言って、パッと一度読んだだけではとても理解できない。何度も読み直し、生命の大きな謎について考えたくなる1冊である。

初版/2010/12 みすず書房/ハードカバー

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