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2011.02.07

書評<眠りにつく太陽――地球は寒冷化する>

太陽は決して一定のエネルギーを放っているわけではない。ほぼ11年周期で黒点の増減があり、その核融合活動は変動を繰り返している。ところが近年、太陽の活動は不活性化したまま固定しつつあり、地球に及ぼす影響が懸念され始めている。人為的地球温暖化説が叫ばれる昨今だが、本書はまったく反対の太陽活動の影響による地球寒冷化のシナリオを探る。

個人的に「人為的地球温暖化説」には懐疑論者だが、その根拠の1つが本書のテーマである太陽活動の不活性化である。2010年の時点ですでに11年周期であるはずの黒点活動の低下は13年目に突入していて、このままの状態が続けば中世の小氷河期のような地球寒冷化のシナリオが現実になる可能性が高いのである。太陽活動が低下していて地球の平均気温が上がっているのなら、やはり地球は温暖化しているのかと思いがちだが、日照量の低下と気温はそう簡単に比例するものではなく、複雑な変化をもたらすものである。現に、2011年初頭の北半球は厳寒の冬を迎えている。
太陽活動に比べれば、人類の活動などものの数ではない。資源の無駄遣いはもちろん正さなければならないが、ヒステリックな環境論は人類の経済活動に悪影響を与えかねない。

初版/2010/10  祥伝社/祥伝社新書

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Comments

寒冷化したらCO2工場を造って暖めればいいと環境保護論者は言いそうw
それを想像したときに僕は真っ先に小学生当時やっていたゲーム SimEarthを思い出したのであったw

>ファミーさん
「今の地球の状態を維持しよう」という運動もまたエゴイズムなんですよね。バランスが大事だと思うんですが・・・。

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