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書評<日本代表の冒険 南アフリカからブラジルへ>

昨年の南アフリカワールドカップでの日本代表の活躍は記憶に新しい。ネガティブキャンペーンや悲観的な予測を覆し、見事に予選リーグを勝ち残った。また日本代表以外でも、多くのドラマが生まれている。本書は紀行文プラスサッカー批評のスタイルで知られる著者のSportsNaviでの連載をまとめた南アフリカでの1ヶ月の取材記である。

一時は開催が危ぶまれたほどのスタジアムや各種施設の工事の遅れ、世界最悪の部類に入る治安の悪さなど、多くの不安の声が聞かれた南アフリカでのワールドカップ。ゲームの内容以外にも注目が多く集まった大会に、”紀行文”スタイルの著者のサッカー評論はよく合っていると思う。フットボールは周辺の事象含めてのカルチャーであり、ただのスポーツではない。あくまでも楽観的な、優しい視線で書かれたその冒険譚は、さわやかな読後感を残す。サッカー批評もライターの名前で読む時代となりつつあるが、著者は生き残っていく一人だろう。

初版2011/02 光文社/光文社新書

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