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2011.05.30

書評<天冥の標IV: 機械じかけの子息たち>


アステロイド・ベルト宙域に、様々な国家・団体が乱立する時代。体内に忌まわしきウイルスを宿す<プラクティス>一派のとある少年は、重大な事故から目覚めると、そこは様々な性愛を提供する小惑星施設だった。そこで出会ったのは、ただ一心に、人間たちの求めるセックスを実現しようとするラヴァーズと呼ばれるアンドロイドたちと、それを取り締まる集団だった。彼はそこで波乱に満ちた日々を過ごすこととなる。

著者の連作「天冥の標」シリーズ第4作。ハッキリ言うと、至高のセックスを求める少年とアンドロイドの繰り広げるエロ小説である。もちろん、SFのシリーズ作品なので、前作とこれからの作品への伏線があったり、それなりのどんでん返しもあったりするのだが、終始エロが止むことはない。いつもなら作品に付属する解説がないのも、解説の必要がないからだろう。連作のなかでどう位置づけられるのか、シリーズが終了したら著者に語って欲しいものである。

初版2011/05 早川書房/ハヤカワ文庫JA

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