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書評<監督ザッケローニの本質>

2010年のドイツワールドカップ後に日本代表に就任するやいなや、親善試合でアルゼンチンから金星を上げ、以後もアジアカップ優勝など、順調すぎるともいえる結果を残してきたザッケローニ。チームを率いる手腕だけではなく、その誠実な人柄も、サッカーフリークたちを引きつけてやまない。本書はザッケローニの監督としての経歴を詳細に追い、カルチョの国、イタリアでどのような部分が評価されてセリエAの名門チーム監督まで上り詰めたのか、そのセリエAで彼が味わった挫折とはどのようなものであったかを明らかにしていく。

アジアカップ優勝以来、ザッケローニ監督本は何冊か出版されているが、いずれもいかにも内容が薄そうなものだったので手に取る気が起きなかったが、本書は本格的なバイオグラフィーである。アマチュアチームの監督だった彼がいかに見出され、どのようなスタイルでチームをまとめていたのか?関係者のインタビューを交えて構成されている。
面白いのはイタリアのサッカー界が透けて見えることだ。元プロ選手以外は、コネなしでは下部リーグの監督ライセンスさえ取ることも出来ないという、縁故を重要視するイタリアらしいサッカー協会。キレやすいチームオーナーたちの存在。そのオーナーが「ザックはオレが見出した」とドヤ顔で語るインタビューなんかもいかにもカルチョの国らしい。
ザッケローニのパーソナリティとイタリアサッカー界の内幕の一部を知ることができる一冊だ。

初版2011/09  光文社/ソフトカバー

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