書評<日本VS韓国 ありそうでなかった! 日韓サッカー徹底比較>
Jリーグ開幕以前、海峡を隔てた隣国である韓国は、日本サッカーが世界に進出するにあたっての”壁”であった。お互いがワールドカップ出場の常連になっても、そのライバル関係は続いている。近くて遠い国、韓国と日本のサッカーはどのように違うのか?その背景にある文化的・民族的違いは何か?長くサッカー専門誌にて韓国サッカー界の情報を発信している著者が、それを明かしていく。
よく政治家やマスコミが「同じアジアだから仲良くしよう」などと”韓国推し”を主張しているが、そんなのは幻だと思う。人種的には近いのかも知れないが、地理・宗教・食文化など、基本的な条件がまるで違うのだから。もちろんそれはサッカーとその周辺にも現れる。速攻への高い意識、国家代表としての過剰なプライド、プロリーグのマーチャンダイジングに対する考え方など、比べれば比べるほど違いは顕著だ。
本書はこうした日韓サッカーの違いを軽いノリで教えてくれる。大上段に構えた本ではないが、サッカーを通して韓国という国の知らなかった一面を教えてくれるコラム集だ。
初版2012/01 ぱる出版/ソフトカバー
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