書評<MM9―invasion―>
ときおり怪獣が出没し、”M1~M9”までの災害として対処している、現代の日本に似たどこかの世界。
怪獣出現とその規模を予測する気象庁の<気特対>に所属し、学術アドバイザーを案野女史の息子である一騎は、頭の中で自分を呼ぶ声に気づき、ある少女と出会う。それは史上稀にみる大規模怪獣災害の発端だった。東京スカイツリーを舞台にした怪獣災害により、首都は壊滅するのか?MM9シリーズ、第2弾。
自衛隊と気象庁が力を合わせて怪獣と戦うMM9シリーズ、今回は幼馴染の高校生カップルを主役にすえた青春物語である。元ネタはウルトラマンセブンらしいが、特撮方面に詳しくないのでパロディとしての楽しみは味わえていないが、それでも充分に奇想天外なストーリーを味わえる。幼馴染の恋が入る分、前作と比べてラノベっぽい仕上がりだが、充分にSFである。
初版2011/07 東京創元社/ソフトカバー
« 書評<ナチを欺いた死体 - 英国の奇策・ミンスミート作戦の真実> | Main | 書評<分裂するアメリカ> »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 書評<ベリングキャット ――デジタルハンター、国家の嘘を暴く>(2022.08.28)
- 書評<バルサ・コンプレックス “ドリームチーム”&”FCメッシ”までの栄光と凋落>(2022.05.25)
- 書評<冷蔵と人間の歴史>(2022.05.24)
- 書評<ザ・コーポレーション>(2022.05.23)
- 書評<狩りの思考法>(2022.04.19)
The comments to this entry are closed.
Comments