ミニスカ宇宙海賊1~8
銀河帝国傘下の自治惑星・海明星に住む加藤茉莉香は、宇宙ヨットの部活や喫茶店のバイトに忙しいフツーの女子高生のはずであった。だが、2人の男女の突然の訪問が彼女の運命を変える。2人は直系嫡子しか船長の跡目を継げない私掠船免状を持つ海賊船・弁天丸の乗員であり、茉莉香に船長就任の依頼に訪れたというのである。茉莉香はどんな決断をくだすのか?
アニメの「モーレツ宇宙海賊」の評判が良いと聞き知り、さらに原作もイイとのことでお試し購入。結局のところ、すぐに7巻まで購入して読み切りました。慣性と重力制御、超光速といったテクノロジーや銀河系全体の版図などの世界観設定は最低限に、生活や戦闘の状況描写を詳細に描くことにより、大上段に構えた冒険小説でもなく、萌えを全面に押し出したライトノベルでもなく、バランスよく仕上がっています。何よりも詳しく描かれるのが電子戦。ネットワークへの侵入、欺瞞、攻撃、それに対する防御としつこいまでに描かれ、発砲する前にだいたい決着が着くという、現代戦にフィットしたSFになってます。
やはりスペースオペラはイイ。
初版2008/10 朝日新聞出版/新書
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