F-111F Completed
ハセガワ1/72ジェネラルダイナミックスF-111Fアードバーク、完成しました。
F-111アードバークは1960年代にアメリカ空海軍共用戦闘機として開発されました。当時のマクナマラ国防長官の国防費歳出削減の目玉だったF-111開発計画ですが、艦隊防空機と長距離侵攻機の両立は返ってコスト高を招き、海軍は重量オーバーを理由に計画から袂を分かち、F-14トムキャットの開発に進むことになります。
F-111自体もVG翼や地形追随レーダー、ターボファンエンジンにコクピットのポッド式脱出装置と多くの新機軸を取り入れたために開発は困難をきわめ、実戦配備されてからもエンジンとFCSが不調。悪評を払拭すべく投入されたベトナム戦争でも多くの損失を記録しました。しかし、初期不良を克服してからはNATO軍の長い槍としてヨーロッパに配備され、湾岸戦争ではレーザー誘導爆弾を組み合わせた精密爆撃能力をいかんなく発揮し、多くの戦果を上げました。
ハセガワの1/72キットはエアロマスターのデカールとコラボした限定版。しかしながらデカールが再現するリタイア記念機はロングスパンのF-111Gではなく、ノーマルウイングのF-111Fのため、レギュラーキットとエアロマスターのデカールを組み合わせています。キット自体はフラップとスラットがダウン状態で組め、ランディングギアなどのモールドも素晴らしいベストキット。機首ピトー管をマスターの真鍮製パーツに交換した以外はストレートに組んでいます。ただし、F-111F最後期の機体を再現するため、ウインドシールド前部のGPS受信機を装備するパーツを使用。LGBとALQ-131はウェポンセットからチョイスしています。
塗装は前述したように、キャノンAFB所属の27FW所属機のF-111引退記念塗装機。空軍が”アードバーク”のニックネームを公式に認めたネーミング記念機でもあるそうです。クレオスのC305にC308を少量加えて、やや明るいガンシップグレイを単調にならないように吹いています。ちょっと明る過ぎる感じもしますが、まあ妥協の範囲。
久しぶりにF-111作りましたが、やっぱカッコイイ。偶然にも本機製作時に、ずっと探していたアードバークの初実戦参加となったオペレーション・コンバットランサーのデカールを手に入れることができたので、近いうちにアードバークの最初と最後を再現することとしましょう。
さて、SHS2012まであと少し。ホーネットもう1機、頑張ろうかね。
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