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書評<イスラム飲酒紀行>

UMA捜索や辺境探索で知られる著者だが、相当な酒飲みでもあるらしい。だが、辺境探索を職業としていれば、旅する国は選ぶことが出来ず、飲酒厳禁が戒律のイスラム圏の国々も当然、訪問することとなる。果たして、イスラム圏の国々で酒は飲めるのか?飲めるのなら、どのような酒が供されるのか?本書はイスラム圏の国々の飲酒事情をレポートしている。

イスラム圏の国といっても戒律の厳しさには差があるし、ほぼ内戦状態のアフガニスタンを含めて、治安面や政府が持つ力も大きな差がある。外国人用のホテルで堂々と飲める国もあるのだ。それなのに著者は一般国民の”飲酒事情”を知るために、様々な人々と接触し、酒を飲もうとする。メシのタネといえ、検挙されるのをいとわずに酒に溺れるその姿は、同じ酒飲みとして尊敬せずにいられない。また、飲酒という行為に対する現地の人々の反応をとおして、国民性や政府に対する意見も知ることができている。”飲みニケーション”というのはオッサン用語になりつつあるが、国際的に通じるのが、酒飲みとしてなんだか嬉しいのである。

初版2011/05 扶桑社/ソフトカバー

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