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2012.06.04

書評<オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ>

世にオカルトと呼ばれるものは多種類ある。霊魂の存在、UFO、超能力などなど。本書はドキュメンタリー監督として超能力者と呼ばれる人たちに深く接したこともある著者が、それらオカルトに関わる人たちに直接取材し、あくまで主観的に分析していく。

世にオカルトの内実にせまった著書は多数あるが、本書が他と少し違っているのは、マスコミ関係者に取材し、ときには一緒に他の素材について取材している点である。オカルトブームを作り上げた人たちが当時どのように考え、今はそのオカルトとどのように付き合っているかが垣間見える点は興味深い。分析そのものについては、雑誌連載をまとめたものなので分野毎の記述は短いし、前述したようにあくまで個人の視点であり、同意できる部分もあるし同意できない部分であるが、少なくとも全否定も全肯定もしないスタンスは納得できる。
テレビや雑誌で見る著者は、傾向的に左派の人だと思ってたのだが、そういう人が唯物論とは違った価値観を持つことが少し新鮮だった。

初版2012/04 角川書店/ソフトカバー

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