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書評<鳥類学者 無謀にも恐竜を語る>

近年、新たな化石の発見とその研究の成果により、絶滅した恐竜と現在繁栄している鳥類とが共通の祖先を持つことが通説となりつつある。ひらたくいえば、鳥類は恐竜から進化したともいえるのだ。それならば、依然謎が多い恐竜の生態を、鳥類の生態を詳しく知る鳥類学者が推測しても面白い仮説が出てくるのではないか?鳥類学者である著者が、軽妙な文体で、恐竜の生態を解き明かす。

著者は本書の冒頭、タカとフクロウの骨格がその外見からは想像できないほど似ていることを明かす。このことから、化石に頼る恐竜の研究がいかに難しいかを明らかにしているのだ。すでにこの時点で新鮮な驚きを与えてくれる本であることが分かる。そのうえで、あくまで鳥類研究からの視点を軸に、恐竜の姿態や生活、地球環境に与えた影響を推測していく。その範囲は草食恐竜から翼竜まで幅広い。タイトルにある「無謀」というほど突飛な説は出てこないのだが、それはきちんと科学的見地を踏まえているから。決して王道をを外さず、なおかつ生物学を楽しめる、おススメの良書である。

初版2013/03 技術評論社/ソフトカバー

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