護衛艦<あきづき>特別公開に行って来た
5月27日に実施される第108回日本海海戦記念大会のために博多港に入った護衛艦<あきづき>が特別公開されるというので、見学に行って来た。<あきづき>は2012年に就役した最新鋭艦で、基準排水量が5000tを超える大型艦。入場制限がある大型船専用埠頭への着岸になったので、ターミナルビルで記帳の上、シャトルバスにて埠頭へ移動。
従来の汎用護衛艦とは、艦橋構造物に国産フェイズド・アレイ・レーダー、FCS-3を装備するために随分違うシルエット。大型のフェアリングが多用途レーダー、小型のフェアリングがESSM(発展型シー・スパロー)のイルミネーター。イージス艦ほどではないですが、エリア・ディフェンスを担うこともできます。
艦橋から船首を眺めるとこんな感じ。
<あきづき>は数々の新装備があるのですが、注目はこれ。
艦の中ほどに搭載されたFloatingAcousticJammer(投射式静止型ジャマー)。ランチャーから発射する音響ジャマーで、音響誘導魚雷を妨害します。
艦内で目についたのはこの猫のキャラクター。
乗組員の帽子からフロアマットまでグッズは様々。隊員さんに聞くと、初代艦長がずいぶんと猫好きだったので、マスコットを設定したのだとか。ほとんど公認キャラ化してるので、艦長権限の大きさを感じるというか、日本人のマスコット好きを改めて感じるというか(笑)。
さすが最新鋭艦だけあって、トイレなんかはオレが常用してる瀬戸内海内航フェリーなんかより豪華。
ちなみに、<いせ>クラスに続いて<あきづき>クラスも女性乗艦が前提の戦闘艦で、13人の女性隊員が任務に就かれているとのこと。さらに新鋭を感じさせるのが機関室。
タッチパネルで操作ですよ!ちなみに機関はSM-1Cスペイ・ガスタービンのCOMGAG。発電機も3機積んでて、寄港しても電源を外部から取らない。今回も1機、発電機が動いていましたが、艦内は静かなもんです。
後部のヘリ甲板。
昨日の<いせ>を見た後だとなんとも狭く感じる飛行甲板で、つくづくここによくヘリを降ろせるなあ、と。
「世界の艦船」の説明では前汎用護衛艦の<たかなみ>クラスの延長線上にあるとのことでしたが、その艦型含めて、ずいぶんと先進性を感じる艦でした。
最近は自衛隊関係に行ってもグッズは滅多に買ってなかったのですが、<あきづき>のソフト面での先進性に敬意を表して帽子を買ってきましたよ。
"ESPERANZA"とは英語で"HOPE"の意味。この先も<あきづき>に幸運と希望がありますように。
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