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2013.07.02

書評<MM9-destruction->

地震、台風などと同じく自然災害の一種として“怪獣災害”が存在する現代。気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団“気象庁特異生物対策部”略して“気特対”と、一騎と亜紀子、そして伝承の中の”神”であるヒメの活躍で、スカイツリーを襲った宇宙怪獣を辛くも撃破してから二日。一騎と亜紀子、そしてヒメは茨城県内のとある神社に護送された。そこでた美少女巫女ひかると出会う。ヒメとひかるの意外な関係とは。一方、日本近辺では大型怪獣が次々と出現。その裏には、地球侵略を企むチルゾギーニャ遊星人の恐るべき目論見があった。果たして、気特対と日本古来の”神々”は、怪獣を撃退することができるか?

怪獣が存在する架空世界での戦いを描いたSF、第3弾。教訓めいた”山本弘節”が最近は目立つ最近の著者の作品の中では、いっとうSF色が強い作品。本書では「古来から神々がどのように変化しながら継承されたか」が詳細に検討され、物語に結びついていく。さらに本作は、物語の集大成といえるくらいの大型怪獣が勢ぞろいし、激しい戦いが繰り広げられる。自分は残念ながら物語に盛り込まれるパロディの一部しか理解できないが、日本怪獣映画へのリスペクト溢れる作品だ。

初版2013/05 東京創元社/ソフトカバー

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