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書評<フットボール百景>

本書の著者はフットボールに関わるライターとしては、少々異色な存在だ。もちろん日本代表も取材するが、彼がそれよりも好むのは、もっとマイナーな舞台である。本書は週間サッカーダイジェストに連載されている、フットボールをを巡る様々な風景を切り取った写真とコラムを3年間分、まとめたものである。

本書を読むと、サッカーを巡る風景はホントに豊かでキリがない、と感じさせる。本書にはJリーグの優勝物語も、欧州チャンピオンリーグも、そして東日本大震災さえも、その背景に過ぎない。本コラム連載中に一気にメジャーにのし上がった女子サッカー、サッカーがマイナースポーツとされる国でのサッカーリーグ、下部リーグのサッカー、障碍者のサッカーこそが、本書の焦点があっている風景である。誰もが楽しみながら、悩みながら、サッカーに関わっている。だからこそ、本書は面白い。
Jリーグの観客動員数低下、それに伴うリーグ改革案など、日本サッカーは岐路に立たされているし、世界のサッカーを見渡しても、磐石に見えるのは一部に過ぎない。だからこそ生まれるドラマを楽しもう、そんな気分にさせてくれる一冊である。

初版2013/09 東邦出版/ソフトカバー

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書評<パンツァークラウン フェイセズIII>

理想の情報都市のはずであったイーヘブン市は、テロリストたちの介入により、いまや崩壊の危機にあった。人々を導くべき頭脳<Co-HAL>はテロリストに乗っ取られ、人々に銃を取るよう誘導し、都市を守るべき存在でありヒーローであるはずの市警とDTチームと敵対することとなる。果たして、主人公たちは状況を打開できるか?楽園であったはずの都市を取り戻す戦いの最終章。

やや駆け足な感じがあったが、正統派アクションらしい主人公と仲間たちの戦いと、彼・彼女らにまつわる因縁が明かされ、収束する大団円。新しさと概読感が混在する、不思議なSFアクション大作であった。
ただし、出版社のオビの書き方、宣伝の仕方は最悪に近かったと思う。△△の後継者、なんて書くと必ず読者は引きづられるし、その作家の作品と比較せざるをえない。まして、文章表現やギミックはそれと似通っているので、どうしても本書の著者を亜流と見てしまう。読者は亜流を求めているのではない。新鮮さを求めているのだ。出版社自らが安易なカテゴライズ化をしてしまうのは、避けるべきだろう。

初版2013/08 早川書房/ハヤカワ文庫JA

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福岡空港近隣で写真撮影でも その②

前日の夜に職場の同窓会でしこたま飲み、土曜日の日中はほぼ寝て過ごしてしまったため、夕方に先週と同じ場所からR/W16を狙って撮影。ランダムに写真をうp。

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夕日を絡めた写真を狙ったのですが、あっという間に日が暮れたので、空港の夜景を最後に撮影。福岡空港の2つあるターミナルの売る、国際ターミナルです。
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いやまあしかし、少しでも光量が下がるとブレブレで難しいですな、500mmのレンズってやつは。まだまだ修行です。

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福岡空港近隣で写真撮影でも その①

台風の影響で京都の嵐山はじめとして、大変なことになってますね。ここ福岡は風は強いものの快晴なので、朝から福岡空港離発着のエアライナーを望遠レンズの練習がてら、撮影しに行ってきました。しかしながら、その台風の影響で羽田からの発着便が欠航で、大型機の飛来と離陸が少なめ。
撮影場所はアクシオン福岡という、滑走路東側の丘の上からR/W16エンドを狙います。こんな街中に降りてくるんだ、という感じが出てれば幸い。エアライナーには詳しくないので、適当に写真を並べていきます。
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狙ったとこより明るすぎて、やや写真がシャープでないかな、とも思い、後処理で明るさを下げてコントラストを強めにしています。
団体で望遠レンズを抱えたおじさんたちが来るとか、撮影スポットとして有名なところなので、流し撮りなどマスターするためにも、しばらくこのあたりで修行しましょう。よってこのシリーズ、続きます。

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書評<クレイジー・ライク・アメリカ: 心の病はいかに輸出されたか>

アメリカを中心とした欧米では、精神疾患も身体疾患と同じように分類され、カウンセリングや投薬によって”治療”される。身体的な西洋医学と同じように、これらの精神疾患診断法も”精神医学が後進的な”アジア・アフリカに”輸出”されている。しかし、人間の精神は国家・民族・地域などの文化に支えられており、単純に欧米の診断法を持ち込むことにより、地域固有の”癒し”を消し去り、精神疾患を増加させているのではないか?著者は4つのケースを提示し、それを問うている。

アメリカという国が厄介なのは、善意と営利と2つの顔を持って他国へ乗り込んでしまうことにあると思う。本書のケースの1つ、スリランカ大津波後の支援の一環としてのカウンセラー大量上陸は、彼らの功名を狙った面があるにしろ、善意からくるものだった。しかしその行動は意思疎通の不備、思考法の違いなどから、迷惑以外の何物でもなかった。もう1つのケースは近年の日本のうつ病の大量発生である。日本に”うつ病的なもの”はもちろんあったが、それを向精神薬で治療できるものとする診断法を持ち込み、結果として暴利をむさぼった製薬会社のケースは、巧妙な”市場開拓”の方法であった。果たして、うつ病との診断と向精神薬の服用が日本人を幸せにしたのかは、誰にも分からない。
おそらくアメリカ人の思考回路には大なり小なり「自分たちの民主主義・科学主義・キリスト教的価値観が世界のスタンダード」という面があるのだろう。なので、「自由」を掲げ、他国へずかずかと入り込んでくる。それが物質的なものならまだいい。だが精神的なものは、それぞれの文化に依ったものがあり、類型化に当てはまらないものが多々あることを認めなければ、結果的にアメリカの負の側面も輸出してしまうことになってしまう。世界を一様に「アメリカのように狂った社会」にしてもいいのか?著者はそれを問うていると感じる。

初版2013/07 紀伊國屋書店/ソフトカバー

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2020年のオリンピックが決まりましたね。それについて今日のネット界隈で一番心配されていたのが「オリンピック期間中のコミケの開催について」という平和さが日本の勝因だと確信。

福岡はなんでも記録上もっとも長い真夏日続行だったそうで、夏の疲れも出て休みでもなかなかプラモ作るどころか、なんだか部屋でダラダラするだけ。ここらで再起動していきましょう。

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パイロットフィギュアとかギア類とか細かな部分の塗装と、キャノピーパーツのマスキング。
パイロットフィギュアの塗装は大の苦手とするところで、筆塗りで塗り分けた後でフラットを吹いて雰囲気を出すところで妥協。ギアはホワイトではなくクレオスC308グレーの指定ですが、実機写真見ると間違いないようです。
キャノピーマスキングは細切りのマスキングテープで細かく貼り分け。曲線部分のみカッターを入れることで、ミスの確立を少なくしてます。
さて、お次は問題のクリアパーツ接着。慎重にいきましょう。

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メインカメラを買い換えました。

ボーナス支給から90日、延々と悩んだ挙句、メインの一眼レフを買い換えるともに、新しい望遠レンズを買いました。
Nikon D5200 SIGMA 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM です。
ニコンD5200はD5000からの買い替え。D7100は自分にはちょっと高級すぎる思い、型落ちのD7000を買おうと思ってたんですが、スペック表を比べるとD5200と大差なく、D5000でバリアングルモニターの便利さも知っていたので、ボディのみ購入。いわゆる2400万画素機で連射速度も上がっているため、ボディ本体に連射速度の切り替えが追加されているなど、使いやすさはさすが2世代差があるだけあります。
シグマ50-500mmAPOは近くから遠くまで捉えるオールマイティとして評価が高いのでチョイス。
んで、先週の木曜日に福岡空港に試し撮りに行ってみました。福岡空港はR/W16とR/W34の滑走路ですが、R/W34のランウェイエンドで待機。

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まずは上がりから。福岡空港は国際空港でなおかつ最近はLCC各社が乗り入れているので、カラフルなエアライナーが撮れます。
撮影はAutoでカメラまかせ。これまでニコンの純正レンズしか触ってこなかったので、フォーカスリングの回転方向が逆なのにまずはとまどいました。このへんは慣れですね。さすがの500mm、もうキッチリ被写体を捉えてくれます。D5200もフォーカスポイントが多く、動作が速い(D5000比)。4年間の技術の進歩はスゴイですね。
30分ほどで風向きが変わったので、今度は下りの写真。

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あいまには同居する空自春日基地への連絡便、CH-47Jなんかも飛来。

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天候のせいもあって、キレイな写真が撮れます。でも、500mlを振り回すにはやはり修行が必要。福岡空港は街中にある空港なので、風向きによっては市内で背中を見せる旋回場面が撮れたりするので、それらで練習を積んで基地祭にのぞむことにしましょう。

ところで、この写真は仕事をサボって撮ってて、近隣の住民の方に「木曜日と土曜日にオランダ空港が来るから狙い目だよ」とか教えてもらいながら、のんびりした時間を過ごしてたのですが、直後に自分のミスに起因する大問題が発生。久しぶりにありこちに頭下げまくり、ようやく解決。サボってた罰が当たったと思いましたね。どの神様もまったく信じませんが、お天道様は確実に行いを見ている。そう思う今日この頃です。

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書評<放射線と冷静に向き合いたいみなさんへ-世界的権威の特別講義>

福島第一原発の事故以来、多くの放射線関連本というか、原子力関係の本が多く出版されている。本書はその中で、チェルノブイリや福島ほか、多くの核関連事故に関わってきた医師が監修した放射線と人体の関係を解説している解説本である。最初に放射線が発見された経緯からその研究の発展を解説、放射線とは何かを説明したあと、福島第一原発の事故のような、主たる脅威は低容量の連続的な放射線被曝から、核兵器による瞬間的な被曝まで、多くのケースの被曝シュミレーションを平易に解説している。

多くの同種の関連本の中で、本書の特徴は「放射線が人体に与える影響を定量的に定義するのは非常に難しいことを理解しよう」「放射線のリスクとメリットをもっと考えよう」という2点を提案しているところであろうか。そもそも論として、我々の体自体が放射性同位体を含む原子で構成された”放射能”であり、地球上に核兵器や原発がなくったって、様々なレベルの放射線を浴びる。それがいかほどのものかが分かれば、「0ベクレル社会」なるものがいかにアホらしいかが改めて分かる。さらに医療機器での被曝や、核兵器で放出される放射線の本質を解説する。
例をあげよう。反原発をテーゼとする某国会議員はヘビースモーカーだそうだが、彼は喫煙によって福島第一原発の周辺なんぞより、よほど濃厚な放射性物質を肺に貯め込みつつあることを理解しているのだろうか?例えば彼がすっころんで頭を打ったとき、高容量の放射線にさらされるからといってCTスキャンを拒否するのだろうか?リスクとメリット、あるいは統計と確立というものを真剣に捉えないと、放射線を巡る問題の本質は見えてこない。今、反原発を声高に叫んでいる人は、このあたりリスクとメリットをとても真剣に検討しているとは思えないのである。
ときどき散見されるとても大雑把な比喩が気になるが、それ以外はとても分かりやすい解説書である。

初版2013/08 早川書房/ソフトカバー

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