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書評<フットボール百景>

本書の著者はフットボールに関わるライターとしては、少々異色な存在だ。もちろん日本代表も取材するが、彼がそれよりも好むのは、もっとマイナーな舞台である。本書は週間サッカーダイジェストに連載されている、フットボールをを巡る様々な風景を切り取った写真とコラムを3年間分、まとめたものである。

本書を読むと、サッカーを巡る風景はホントに豊かでキリがない、と感じさせる。本書にはJリーグの優勝物語も、欧州チャンピオンリーグも、そして東日本大震災さえも、その背景に過ぎない。本コラム連載中に一気にメジャーにのし上がった女子サッカー、サッカーがマイナースポーツとされる国でのサッカーリーグ、下部リーグのサッカー、障碍者のサッカーこそが、本書の焦点があっている風景である。誰もが楽しみながら、悩みながら、サッカーに関わっている。だからこそ、本書は面白い。
Jリーグの観客動員数低下、それに伴うリーグ改革案など、日本サッカーは岐路に立たされているし、世界のサッカーを見渡しても、磐石に見えるのは一部に過ぎない。だからこそ生まれるドラマを楽しもう、そんな気分にさせてくれる一冊である。

初版2013/09 東邦出版/ソフトカバー

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