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2014.05.13

書評<ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編>

日本の銀座と異世界を繋ぐゲートが出来たことから起こった物語の外伝、第3弾。今回は主人公、伊丹が竜騎士となって、メイン登場人物の一人、テュカの父親を探す旅に出る。2人はそこで、ケンタウルス族をはじめたした小国同士の争いに巻き込まれることに。

大ヒットファンタジー<ゲート>の第3弾はエルフのテュカと伊丹の旅の物語。死んだはずの父を探す旅、ということでお涙頂戴のお話になるのかと思ったが、父親はあっさり見つかり、しかも彼が生粋の女たらしというキャラだったので、意外な感じで楽しんで読めた。ただ、異世界のサブキャラたちを深掘りしていくシリーズなので、自衛隊と異世界の交流場面が少ないのが残念。ゲートの魅力は、自衛隊の圧倒的な火力を背景とした戦闘描写や、中世の階級社会を突き崩す日本的な価値観やシステムの描写にあったはずで、そこが物語のカタルシスだったはず。それがないと、いまいちスッキリしないのである。次作はそこらへんをもうちょっと期待。

初版2014/04 アルファポリス/ソフトカバー

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