陸自福岡駐屯地60周年記念行事に行ってきた
花粉の大量散布と梅雨到来の間の、数少ない気持ちの良い休日に、陸自福岡駐屯地記念行事に行ってきた。
福岡駐屯地は第4師団の根拠地。博多のベッドタウン、春日市の中心に所在します。自宅からはテクテクと歩いて10分ほど。最近は珍しくなくなった、荷物検査を受けて駐屯地内へ、まずは装備品展示。
最初に目に入ったのは去年配備された最新鋭、NBC偵察車。新型の化学・生物戦用車輌。係の隊員さんによると、機器が増えたというか、単純に車輌が大きくなって(6輪→8輪)、いろんな作業が楽になっていいとか。
お隣は中距離多目的誘導弾。
IR、レーザー誘導の多目的弾だけど、弾体そのものは初めて見た気がする。
さらに93式近SAMも発射コンテナの開けてくれてた。
当たり前ですが、たんなるコンテナじゃないですね。圧力計とかあって、意外に複雑な感じ。
その他FH70などが展示。ゆっくり見たいが、ガイドブックによると博多近郊だけあって来場者が多い上、一般席が少なく非常に混むとの事で、早めに観閲式が行われるグラウンドへ移動。
確かに一般席エリアはせまく、撮影条件も悪い。例によってエライ人の挨拶などを聞き流しつつ(でも来賓挨拶が1人だったのは素晴らしい)、まずは観閲行進。
すごくクリアにグラウンドが身近に見える位置に、マンションが建ってるんだよね。なんかヘンな感じ。
お次は偵察隊のバイクドリル。これは初見。
なんか残像というか、連続画像みたいになってますけど、それは見事に揃ったコンビネーションでした。東日本震災で道路状況が悪いことが多発していて、改めてバイクの持つ役割が見直されているそう。
その後、ラッパドリルを挟んで、いよいよ訓練展示。偵察→特化による援護射撃→普通化による制圧というオーソドックスなもの。まずは偵察。
NBC偵察車のアームがにょきにょき動いてるんだけど、まったく見えない。来年があれば、位置取り考えないといけないなあ、こりゃ。攻撃ヘリで制圧するもまだ敵勢力が掴めず、レンジャーが空挺降下して偵察。
いやー、マンションの住民の方が羨ましい!いいアングルで見学できそうです。もうちょっと工夫すれば、禍々しい市街地戦闘風の写真が撮れそう。そして特化射撃。
自衛隊イベントに通うようになって苦節10年。ようやく榴弾砲の発射炎が撮れましたよ!今日はこれで大満足(笑)。そして普通科と戦車が突撃して、敵陣地制圧。
福岡駐屯地、ホントにかなりのマンションが林立する中にあるんですが、それにも関わらず空砲をかなりぶっ放すので、地域の方が理解あるんだなあと、あらためて思いました。子供も多いし。
装備に関しては、誘導弾関係は優先的に配備されていて、西方重視の防衛戦略が透けて見えるのではないかと。「ほとんどのミサイルは複数のセンサーを搭載して、あらゆる天候・状況に備えています」という隊員さんの説明が心強い。さらに、今回の行事に参加した74式戦車は大分県の玖珠駐屯地から移動してきていますが、これも数年後には10式戦車に更新、という話もあるそうです。
今一歩なのは、肝心の普通科歩兵の装備かなあ、と。アメリカのそれと比べちゃ気の毒ですが、アメリカ軍の歩兵の個人装備はそれこそ複数のセンサーを搭載して、戦闘能力を高めています。もちろん、中央即応集団や西普連などは装備が先鋭化してるんでしょうし、いろんな研究が進められているのは承知していますが、隊員一人一人の装備の更新も早めにお願いしたいものです。
売店もたくさんありましたが、なにせ先週は静岡まで出張して散財している身、訓練展示の後はそそくさと帰宅。
陸自隊員の皆様、今回も充実した時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
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