« A-10A Completed | Main | 書評<ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編> »

2014.05.12

書評<知ってても偉くないUSA語録>

日本語と同様に、アメリカ語(とあえて表現)も流行語や新語が頻繁に生まれる。それは当世の世情をよく現すキーワードになる。本書はアメリカ在住のコラムニスト、町山智浩氏が週間文春に連載したコラムのまとめ第2弾であり、アメリカの流行語・新語を紹介し、現代アメリカ社会を斬っていく。

短いコラムながら、アメリカの現在がよく分かるコラム集。ニュース見ててアメリカの政治・経済は分かった気になっても、いわゆる中流の人々でどんな流行が起こっているのかは、なかなか分からない。本書を読めば、日本人の常識からすればいささか狂った、アメリカの社会事情を多少なりとも感じることができる。著者本人がおそらくは民主党支持のリベラリストであることから、共和党の周辺事情をくさすオチが多いのは気になるが、それもまたアメリカ的なものの見方だろう。著者のようなリベラリストと、共和党を中心とする保守派の溝は深まるばかりなのが、日本人コラムニストの文章で感じさせられるとは皮肉なものだ。

初版2014/04 文藝春秋/ソフトカバー

« A-10A Completed | Main | 書評<ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編> »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 書評<知ってても偉くないUSA語録>:

« A-10A Completed | Main | 書評<ゲート―自衛隊彼の地にて、斯く戦えり〈外伝3〉黄昏の竜騎士伝説編> »

My Photo
August 2022
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

Twitter


無料ブログはココログ