Su-33 Completed
ハセガワ1/72スホーイSu-33フランカーD、完成しました。
スホーイSu-33はロシア海軍の艦上戦闘機。旧ソ連時代に開発されたスホーイSu-27フランカーシリーズを改造して、艦上戦闘機に仕立てています。機体機動においては西側第4世代戦闘機を越えたフランカーの能力はそのままに、艦上で運用するための能力が追加されています。揚力増大のためのカナード追加と離発艦時の頭上げ姿勢に対応するためのテールコーン短縮、着艦フックの設置、フラップのダブルスロット化など、多くの点に手が加えられています。
ハセガワSu-33のキットは一昨年発売のニューキット。凹モールドに繊細なリベット表現ながら、非常に組みやすく設計されています。またロシア機の使う最新鋭AAMが豊富にセットされており、”最強仕様”が再現できる傑作キットといえるでしょう。旧ソ連機がこのクオリティで発売されたのはヒットしたゲームのおかげで、まずキャラモデルとして先行発売されたことに異を唱えるモデラーさんもいましたが、価値観が狭すぎるというほかないでしょう。
今回の製作では、気合を入れてドリームモデルのエッチングにて補助エアインティークのシャッターを開状態にし、ピトー管その他も金属挽き物とエッチングに交換しています。キットそのものは合いなどまったく問題ありません。ただ、パーツが大柄なので、いわゆる接着引けを防ぐため、接着後の成形まで時間を置くことや、瞬着の使用を推奨。この完成品も、裏返すと大きな接着引けが出来てしまいました。
塗装は空母アドミラル・グズネツォフ搭載の第279独立艦載戦闘機航空隊から”赤の80”を選択。独特の迷彩はモデルカステンの特色セットを使用。説明書の塗装図を拡大コピーしてマスキングシート代わりに使用しています。もちろん修正は必要なのですが、それをフリーハンドのエアブラシで行うことにより、ロシア機独特の”ユルさ”みたいなのを表現してみたつもりです。
フランカーシリーズはロシア語のニックエームで”鶴”とされているそうですが、立体でじっくり見れば見るほど、美人さんの戦闘機です。西側戦闘機とは違う機体ラインを持つ美しい機体を再現したハセガワのキット、本当におススメの逸品です。
さて、次もフランカーをいきますかね。
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