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2014.10.01

書評<米ソ冷戦秘録 幻の作戦・兵器1945-91>

ナチス第3帝国の崩壊、あるいはそれ以前から、イギリスやアメリカなどの自由主義諸国にとってソ連は重大な脅威であり、それに対抗するため、数々の作戦計画が立てられた。幸いなことにそれは実行されることなく、ソ連の崩壊により冷戦は終了した。本書は機密指定が解除された各種極秘文書を精査し、冷戦といわれた時代の戦争計画の実際を明かしていく。

本書はいわゆる”奇想天外兵器”のたぐいを紹介するものではなく、機密指定された官僚文書を読み解くことで、米ソ両政府の中枢、あるいは軍首脳がどのようなことを検討していたのかを明かしていく。”戦術核兵器”と”戦略核兵器”といった曖昧な区別が果たして実際に役に立ち、全面核戦争にエスカレートすることはないのか?”全面核戦争”と一口でいっても、実際に何発の核弾頭を、どこの都市に投射し、どのような結果をもたらすのか?その可能性がごく真剣に検討されていた時代があったのである。官僚的な”作文”がかえって現実感を薄くするが、とてつもない駆け引きを両陣営は繰り広げていたのである。本書はその一端を知ることができる。

初版2014/09 創元社/ハードカバー(大型)

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