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2014.10.02

書評<越天の空

かつて外敵の侵攻を受け、本土領土を失った日宇皇国。空中空母<八洲>を政府と軍と領土として、皇女・焔宮は国家再興をはかる。”私物”である戦闘機パイロット、飛来越天を唯一無二の剣として。皇女は諸大国の首脳と互角に渡り合い、また空軍の司令官として完璧に振る舞い、その野望を実現するかにみえたが・・・。戦火と政治が巡る物語の後編。

時代背景を第一次大戦の戦間期くらいの異世界に設定した、2人の”戦闘乙女”の物語の後編。新兵器の登場により決定的に変わる戦闘の様相。戦闘には勝利しても、戦争の脱出口を間違えば目的を達することができない現実。そんなハードな物語でありながら、百合やツンデレの要素を盛り込む絶妙なバランス。最後の10数ページでどのように完結させるのか、心配になったが、納得の着地点である。最近のライトノベルといわれる分野はどうも甘口で、と感じている大人にピッタリくる物語である。

初版2014/09 イカロス出版/ソフトカバー

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