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書評<サッカーFW陣形戦術クロニクル 最前線のユニット進化論>

第2次大戦より少し前、現代のサッカーが現代のサッカーたるゆえんにオフサイド・ルールが確立された以後、サッカーにおけるフォワードの陣形と戦術はいかに変化してきたか。それはフォワードの人数の変化とも重なる。本書は戦術解説に優れた著者による、フォワード戦術論と歴史をまとめたものである。

自分も30年前は少年サッカープレイヤーだったが、中学、高校と上がるにつれてのフォーメーションの変化は「ミッドフィルダーの人数が増えた」という視点しかなかった。しかし、それは逆にフォワードの人数が減ったということであり、単純にいえば前線の人数が減って得点力が下がり、点が入らない、面白くないサッカーが展開されることになる。しかしサッカーはそんなに単純なものではない。守備と攻撃のせめぎ合いが陣形の変化を生み出し、戦術を進化させた結果が究極の”ゼロトップ”なのだ。結果的に、サッカーが退屈なものにはならなかった。
本書は難解になり過ぎず、具体例を出しながら、その歴史を描き出す。これを機会に、ラックの奥にしまった、御ひいきチームのDVDを取り出して、現代のサッカーと何が違うのか、実感するのも面白い。もっとサッカーを勉強しよう、そんな気にさせてくれる本だ。

初版2015/08 カンゼン/ソフトカバー

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