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書評<福野 礼一郎 人とものの讃歌>

自動車評論家、福野礼一郎紙が雑誌「ゲンロク」にて連載しているコラムをまとめたもの。日本の歴史的な建築物、ミリタリーに関わるモノ・ヒト・土地、庶民が目にすることも少ない家電や楽器の逸品などを取材し、グラビアとともに解説する。

氏の著作には、モノを作る人への尊敬が伝わる。自動車評論にしても、企業そのものをクサすことはあっても、実際の自動車の生産に関わる人々への批判はない。本書は氏が自動車以外に興味をもったものを紹介する。それは、IKEAで家具を揃え、大型家電店で買い物をし、マルイのエアガンでサバイバルゲームをする、庶民の日常を超えたところにあるモノだ。官僚や政治家が口にする軽すぎるまでの”モノづくり”とは一線をひくモノがそこに存在し、それがどのような価値観をもって製作されるのかを追う。共通するのは先ほど述べた著者の”尊敬をこめた視線”だ。進駐軍がいたころの東京を知り、技術解説にも秀でた著者の知識がそれを後押しする。グラビアを眺めているだけでも勉強になる。

それと、本書は電子書籍版もありますが、ワイド判のグラビアでないと対象物の持つ”力”が伝わらないと思うので、書籍版がおススメです。

初版2015/09 三栄書房/A4ワイド版

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