MiG-29 «9.12» Completed
トランぺッター1/72MiG-29 «9.12»フルクラムA、完成しました。
Mig-29はロシア空軍に1983年から実戦配備された戦闘機。機動性を重視したアメリカの第四世代戦闘機に大きく影響を受け、LERXの採用や胴体で揚力を発生するデザインなど、従来のロシア製戦闘機のイメージを大きく覆した機体です。新世代のIR誘導ミサイルのキル・ゾーンが欧米の同格の戦闘機より広いことが話題になるなど、大きな注目を集めました。しかしながら、小柄な機体は少ない燃料搭載量や、発展性が制限されることなどから、同世代のSu-27に採用機数では大きく差をつけられています。
トランぺッター1/72のキットは今年11月発売のニューキット。もっとも初期型でベーシックな≪9.12≫をモデル化。リベット表現多めの中華スタンダードで、インティークが閉状態(機体上面のルーバーはオープン)でパーツが構成されています。スタイルもパーツの嵌合も問題なく、サクサク組めます。特徴的な機体牽引用のトー・バーも付属。
問題になりそうなのは脚が細く、折れそうなこと。特に前脚は二分割なので、ピアノ線を入れて補強しています。また、スタビレーターも接着用突起が短く破損が心配なので、こちらも金属線に交換しています。
塗装はハンガリー空軍の所属僟を再現。残念ながら、稼働率の悪さからすでに現役引退しています。上面がクレオスのC337、下面がC308のカウンターシェイド・パターン。後継のサーブ・グリペンの迷彩と一緒ですね。ブラックサーフェサー吹いて黒立ち上げとしましたが、ややベタ塗り過ぎました。ちょっと反省。
1/72のMig-29のキットは数あれど、多くは冷戦末期にリサーチ不足のまま発売されたキットなので、どれも不満が残るもので、今回のキットは定番になる良キットです。Mig-29の発展型はハンプバックの大きさが異なり、バリエーション展開が難しそうですが、最新バージョンのキット化まで期待したいところです。
ともにTsAGI(中央流体力学研究所)の研究結果を取り入れたため、機体の構成要素は似ているものの、機体の大きさが決定的に異なるSu-27とMig-29の両機。単純なハイ・ローミックスではなく、前線航空軍と防空軍という使用部隊の違いがその差を生み出しました。案外と両機が並んでいる写真は少なく、こういう比較を楽しめるのもプラモデルのいいところですね。
さて、次いってみよう。
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