Su-24MR Completed
スケールエヴィエーションの1/72しばりのコンベンションの大賞が発表されました。カラーページ掲載のtoyさんはじめ、テクニックの素晴らしさはもちろん、スケールやキットを制限されてても、ここまでバリエーションに富む作品が集まるのかというのが初見の感想。「良キットをできる限り生産」を信条にしてるので、皆さんの発想力に脱帽です。
そんなことを思いながら、完成したトランぺッターの1/72Su-24MRを撮影してました。
スホーイSu-24フェンサーは大きなレドームとVG翼が特徴の大型攻撃機です。F-111と似た機体構成要素から分かるとおり、地形追従飛行による低空侵攻を目的として開発されました。1970年代の配備ですが、2015年現在も貴重な攻撃機として現役として維持されており、シリアへの航空攻撃中にトルコの領空を侵犯したとして撃墜されたことでも注目されました。
Su-24MRフェンサーEと呼称される本機はサイドルッキングレーダーやカメラを搭載した偵察型で、偵察型との並行開発はソ連機によくあるパターンです。
トランぺッターの1/72キットは10月発売の新金型キット。1/72のこのクラスのキットとしては¥7,000を超える高価なキットで中国の賃金上昇や為替レートの変化など、世界の経済情勢をよく反映したキットでもあります。少なくとも価格競争力では、日本メーカーは優位を取り戻せるのではないでしょうか?
機体はリベット表現多めの中華スタンダード?で、ディテールも満足できる出来。組み立てもパチピタとはいきませんが、慎重に仮組みすればパテ要らずです。VG翼は主翼が後退状態なら後から差し込みできますが、前進状態では後からの差し込みは不可能、だと思います。
塗装はロシア空軍の現役部隊のものを再現。上面C35明灰白色、下面C316グロスホワイトの指定。ですが、C316のクリーム色っぽいホワイトはイメージと違うので、シャドーを吹いた後にフラットホワイトを吹いています。グレーとホワイトの境目は、キット付属の塗装図はいまいち信用ならないので、「世界の傑作機」を参考にしています。
キットの付属デカールはデカールソフターで溶けてしまうほど薄いので、万一のことを考えると、ベグモットの別売デカールを手に入れておいた方が安心かと。ただし、ジャーマンホビードラの在庫はワタシが買い取りました(笑)。
キット価格を押し上げているのが豊富な搭載ウェポンのパーツなのですが、偵察型ということで搭載させませんでした。捨てたわけではないですが、もったいないなあ。
連綿と受け継がれるスホーイ設計局の系譜を手軽に楽しめるのも、1/72のお楽しみの1つ。次もトラぺの新作、いきます。
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