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書評<アトランティスへの旅 -失われた大陸を求めて->

オカルト研究の分野で、もっともメジャーなものの一つが「アトランティス大陸」である。紀元前に高度な文明を築き、大陸ごと天変地異により消え去ったアトランティス大陸とその文明。元々はプラトンの哲学書の記述からその存在の探求が始まったが、「プラトンがアトランティスを比喩に使った」というのが定説だ。だが、一流の科学者までが、アトランティスの存在を真実として研究し、その発掘を行っている。アトランティスはなぜ、そこまで人を引きつけるのか?著者は研究者たちに会い、インタビューを通してアトランティスの真実を明かしていく。

本書は様々なアトランティス研究者の素顔を明らかにし、彼らの研究成果を取材する。ワタシのアトランティスの知識は20年前から止まっているが、世界では衛星写真から古代文明の所在地を突き止め、その場所の発掘を通して、ほぼ”真実(だが現代文明を超越するものではない)”であろう古代文明の所在にたどり着いているのである。だが、もちろんイロモノ(プラトンが新大陸の文明の存在を知っていた)の説も消え去ることもなく、生き残っているのがアトランティス研究の特徴の1つだ。とにかく、裾野が広いのである。
哲学、地学、歴史学、海洋学など、幅広い英知をアトランティス研究は必要としている。その研究の魅力を著者は余すことなく伝えることに成功している。それを壮大な酔狂と思うか?人生を面白がれるか?自分の立ち位置を問われるノンフィクションである。

初版2015/11 青土社/ハードカバー

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