« 書評<東欧革命1989―ソ連帝国の崩壊> | Main | 書評<アトランティスへの旅 -失われた大陸を求めて-> »

書評<営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由>

サスペンションの神様の異名をとるエンジニア國政久郎氏と、モータージャーナリスト森慶太氏の問答で、乗用車の操安性、すなわち直進性やカーブでの挙動を説明していくのが本書である。クルマのサスペンションの挙動は様々な物理特性が絡み、非常に数学的な分野だが、本書ではシロウトにも理解しやすいように解説する。

近年はハードとしての車の進化は進み、”真っすぐ走る””運転者の思い通りに走る”くらいのことは、よほど特殊なクルマでない限り誰にでも出来そうな感じがする。ところが、発売されたての新車においても、どうにも運転しにくいクルマがある。妙にステアリングが敏感で、高速を流すのにも疲労する。そのような状況の理由を本書は明かしていく。
例えば表題の営業バン。ワタシ自身も営業車乗りだが、スペック上は中級セダンに劣るのに140㎞くらいはへっちゃらだ。そこには貨物車ゆえのボディの堅牢さ、実用性優先のタイヤ、遮音材が薄いゆえによく分かる走ってるクルマの状況など、アクセルを踏める要因があるのだ。スペックや内外装に惑わされないクルマ選びのための参考書の1つになるだろう。


初版2015/09 三栄書房/ソフトカバー

|

« 書評<東欧革命1989―ソ連帝国の崩壊> | Main | 書評<アトランティスへの旅 -失われた大陸を求めて-> »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/3634/62961102

Listed below are links to weblogs that reference 書評<営業バンが高速道路をぶっ飛ばせる理由>:

« 書評<東欧革命1989―ソ連帝国の崩壊> | Main | 書評<アトランティスへの旅 -失われた大陸を求めて-> »