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書評<未確認動物UMAを科学する モンスターはなぜ目撃され続けるのか>

ビッグフット、イエティ、ネッシー、モケーレ・ムベンベ。世界中でファン?を持つUMA(未確認生物)である。本書はこの代表的なUMAの起源から、どのようにして「噂」が広まり、発見のための捜索が行われるようになったか、詳細に記し、いずれも捏造であることを明らかにする。そして人々はなぜ、UMAに魅了されるのかを解読していく。

私もUMAが大好きである。数多い出版物を読んで、その全てが捏造と結論が出ていたとしても。UMAそのものはおそらく存在しないにしても、それを巡る人物の物語や民俗学、生物学的なアプローチが興味深いからだ。
UMA関連本を読み漁った過去があっても本書が新鮮なのは、海外の著者の解説本だからだろう。著者は代表的なUMAは1933年公開の映画「キングコング」の影響があるとする。キングコングと、画面に登場した先史時代の巨大生物たちが、大衆に大きな印象を植え付けた。そのころちょうど学校教育が普及し、科学的アプローチが貴族と学者のものだけではなくなっていた。エンターテインメントと科学的アプローチが結びつき、科学とオカルト両方の要素をもつ”学問”が生まれたとの著者の分析は鋭い。
UMA研究書の決定版となる一冊である。

初版2016/05 化学同人/ハードカバー

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